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  映像研究

2012-01-01から1年間の記事一覧

抽象と映像の夏、2012年の8月・その21

・田中功起という人の「原因が結果」という名称の展覧会、そして映像の存在を思い出していたのは、原因とか結果とかについて考えていたからで、それは「原因と結果」の関係からどうしたら自由になれるのか、いや自由になるという言い方は適当ではなくて、も…

抽象と映像の夏、2012年の8月・その20

・人の身体の動きを見たいと思い、ダンスということがあったと思って手元にあったDVDの中から「ローザス」を見つけてそれを見てみる。人が踊る様子を見ることも面白い。それでまた新しい映像を見つけてそれを見る。見ることで自分の知っている映像に接続する…

抽象と映像の夏、2012年の8月・その19

・これから観る映像。これから観る予定の映像がいくつかある。それは夏休みの宿題のようだけれども、しかし「宿題」と言ってしまうと何だかつまらない。つまらないのか。むしろ今この年齢で「宿題」と言えばそれはちょっと楽しみなような気がしないでもない…

抽象と映像の夏、2012年の8月・その18

・思い出す。自然と思い出すことがあり、思い出さなければと思って思い出すことがある。思い出さなければと思って全然違うことを思い出すことも好きだ。全然違う映像。思い出した映像。大学の5年目に受講していた授業で紹介された「フィル・ニブロック」とい…

抽象と映像の夏、2012年の8月・その17

・90年代VHSの森へ・再び。『ワーズワースの冒険』『ワーズワースの庭で』という番組が好きで、恐らくは一番テレビが(バランスよく)面白かったであろう80年代後半から90年代前半の良い感じを90年代後半まで引き継いだ番組だったのだと思う。岸部一徳が葉山…

抽象と映像の夏、2012年の8月・その16

・90年代VHSの森へ。いつまでか夏は退屈そのもののような時間が流れていた。朝からテレヴィジョン。今放送されているテレヴィジョン。録画したテレヴィジョンを何度でも見る。飽きたら出かける。帰ってきてまたテレヴィジョンを見る。エアコンをつけっぱなし…

抽象と映像の夏、2012年の8月・その15

・まだ観ていないけれどもこれから観たいと思っている映像がある。ストローブ=ユイレという人たちの『すべての革命はのるかそるかである』は1977年の映像で、どこかの本の何かの文脈でその存在を知った。インターネットで調べたところ(便利だなぁ)「ステ…

抽象と映像の夏、2012年の8月・その14

・映像を見つけることもある。例えばyoutubeのリンクを辿っていると自分の知らない、しかし自分が好ましく思うような映像と出会うことがある。数日前に「oval」というミュージシャンについて検索していて、恐らくは「スリル・ジョッキー」というレーベル(?…

抽象と映像の夏、2012年の8月・その13

・思い出すこと。季節について。具体的には夏について。あるいは映像について考える。映像について思い出す。例えば映画館で映画を観ることについて。映画館で映画を観ることが好きだ。映画館で観ると映画は大抵面白いと思うのだから映画館の持っている力は…

抽象と映像の夏、2012年の8月・その12

・日々生活している中で、物体…とか、現象…とか考えていたら「Ralph Steiner」という人の映像をyoutubeにて見つける。全然知らない人の、全然知らない映像だった。物体や現象や、運動や何かが映されている映像があった。そしてそれが1930年とかの映像である…

抽象と映像の夏、2012年の8月・その11

・「ecocolo」のTINY HOMEの特集を読んでしまったからなのかどうなのか。山小屋のような建物の存在に想いを馳せる今日この頃。土と木と草花とともに立ち上がるような建物について考えている。そして建物の存在について考えることは、そのまま今の自分の住宅…

抽象と映像の夏、2012年の8月・その10

・時々「oval」というミュージシャンのことを思い出すことがあって、それはある時期(2000年代前半)に電子音楽というものに興味を持ってみようか、いや、大変そうだな…とか考えながらも何枚かのCDを購入してみたりしたからで、その当時はyoutubeはなかった…

抽象と映像の夏、2012年の8月・その9

・エンパイア・ステート・ビルディングを何時間も見続けるのはどうだろうと考える。エンパイア・ステート・ビルディングを何時間も映し続けた映像を見続けるのもどうだろうと考える。山登りを何時間も続ける映像を撮影していた時期があった。歩きながらカメ…

抽象と映像の夏、2012年の8月・その8

・まだ見ていない映像。クリス・マルケルの『サン・ソレイユ』という映像がいつでも気になっている。DVDは持っている。でもまだ見ていない。自分が今暮らす土地の過去の映像を見たい。例えば東京の過去の映像を見たい。今の、この場所とは違った風景を見たい…

抽象と映像の夏、2012年の8月・その7

・これは私の・・・です…これは私の・・・です…これは私の・・・です…これは私の・・・です……繰り返される言葉。形式。物がある。名前がある。名前でない言葉がある。言葉でない声がある。声は物を指し示す。言葉は私の物を指し示す。言葉は・・・を指し示す…

抽象と映像の夏、2012年の8月・その6

・南佳孝という人の音楽が好きで、かせきさいだぁという人の音楽も好きだ。『さいだぁぶるーす』も好きだ。タケイ・グッドマンという人の映像も良い。毎年夏になるとこの音楽を聴いている。そういえばこの音楽を聴き続けている。夏まで/飛び続ける/フリス…

抽象と映像の夏、2012年の8月・その5

・あらゆる映像の中で多分一番繰り返し見ている映像。おしゃれな映像。見たり、聴いたり、踊ったりしている。トリン・ミンハの『ルアッサンブラージュ』。この映像について、まだまだ考えることが沢山あるような気がしている。原則を探す。原則のない原則を…

抽象と映像の夏、2012年の8月・その4

・「映像…」と思っていたら、次々に色々な映像のことを思い出した。いつか観た映画。いつか映画館で観てすっかり寝てしまったような映画のことを今一度思い出してみる夏。『路地へ』。墓参りに行くような習慣がない自分にとって、映像を見ることは少しだけそ…

抽象と映像の夏、2012年の8月・その3

・世界で一番好きなエンディング。言葉もない。物語もない。ただ物体が壊れる。ただ物体が壊れ続ける。ただ壊れ続ける物体を見る時間。高校生の頃に池袋のロサ会館にて『砂丘』と『欲望』のアントニオーニ特集というものを観に行って、映画の内容はほとんど…

抽象と映像の夏、2012年の8月・その2

・真夏の夜のジャズ、を観て全く違う映像の全く違う場面を思い出していた。歌ったり踊ったりしたい。東京でもしたい。この映画を観た当時この場面を観て、巻き戻してまた観て、また巻き戻して観て、そしてまた…100回くらい観た。観たかもしれない。

抽象と映像の夏、2012年の8月・その1

・『Jazz On A Summer's Day』世界で一番おしゃれな映画。それぞれの人びとがそれぞれに楽しんでいるところがおしゃれ。同じチケット代払ったから前の方で聴かないと損とか思ってなさそうなところがおしゃれ。正しい意味での反物語。群衆について。そして風…

自由な研究

・7月が終わる。7月最後の日の朝。いつもの夏よりも少しだけ慌ただしいことが予想される夏の日の朝。自由研究について考える。自由研究。全く記憶がない。小学校5年生のときに父親の勧めで(エジプトに旅行に行ったから)「パピルスについて〜紙の始まり〜」…

ファッションについて思うこと

・『装苑』という雑誌に小沢健二という人が書いていた『うさぎ!』の番外編という文章を読んだ。それはファッション雑誌に掲載されているファッションについて書かれている文章で、その文章を読んだことからファッションについて考えたりもした。あるいは結…

ノスタルジー(全面的な/個人的な/メディア的な)

・七尾旅人という人の音楽『サーカス・ナイト』という曲を聴いている。数日前にtwitterのTLのその音楽の情報とリンク先のURLが流れてきたならば、それをクリックして聴く。youtubeだ。音楽が流れ始めたならばそれを聴く。部屋で聴く。PCで聴く。何回か聴く。…

言葉を書くことについて思うこと

・文章を書くことが、いつでも、どこでも、自由であることを確認するような行為でありますように。そのような願いを、いつでも、どこでも、そっと思っている。そっと思っていれば、大抵の難しいことも大丈夫だと思っている。文章を書くことが、わからなかっ…

熱中症に気をつけよう。

・と思っている。と思っていないと大変なことになるような気がしている。気がしている2012年の夏の始まり。梅雨が開けた最初の数日特有の暴力的な暑さ。猛暑、及び、酷暑。尖った暑さとまとわりつくような暑さのレイヤー構造。気をつけようと思う。日常と日…

読むこと・見ること・書くこと

・明日15日に開催する第3回の読書会の準備をしている。(これを偶然読んだ方も興味がある方はどうぞご連絡を)それにしても第3回だ。「第3回」という響きは良い。何かを続けている感じがする(と思う)。何かを始めて、そして継続することは、大切なことだし…

行けなかったデモの記録

・2012年7月13日に東京では、あるいは日本の色々な都市では、今週もデモンストレーションが行なわれる。再稼働・反対。再稼働・撤回。原発・いらない。原発・廃炉。IWJのUSTREAMを見ていたけれども、テレヴィジョンでもまたその様子が記録され、そして放送さ…

行為の記録・2012年夏・その2

・生まれて初めて「冷や汁」を作ってみた。あれを考えた人は凄いなぁ。宮崎の郷土料理だと知った。焼いた鯵をごまと味噌と一緒に擦る。そしてだし汁でのばす。きゅうりやみょうがなどを入れる。冷やす。美味しい。美味しいものを「生まれて初めて」作ること…

伸びた。

・植物は伸びる。背が高くなる。みるみるうちに育つ。インテリアであれエクステリアであれ、まぁそこらへんの程よい大きさで、よろしく、とか思っている人間の考えを完全に無視してむちゃくちゃに伸びる。気がついたら自分のからだよりも大きくなってしまっ…