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  映像研究

抽象と映像の夏、2012年の8月・その3

 



・世界で一番好きなエンディング。言葉もない。物語もない。ただ物体が壊れる。ただ物体が壊れ続ける。ただ壊れ続ける物体を見る時間。高校生の頃に池袋のロサ会館にて『砂丘』と『欲望』のアントニオーニ特集というものを観に行って、映画の内容はほとんど頭に入ってこなかったけれども、このエンディングだけは覚えている。覚えているということは凄いことだと思う。そんなことも思い返す夏。朝夕に電車で本を読む。分厚い本を読んでいる。今日はリゾームと狼について読んだ。勉強と労働の夏。