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  映像研究

カーニバル

・11月23日は勤労感謝の日だった。祝日の日常。木曜日。普段であれば午後から業務に向かうが今日は一日中家にいて自分の作業をすることが許されていた。

 

・あまりにも当たり前のことが書かれていると思っていた文章に立ち止まるようにして考えると、次々に新たな課題が浮かび上がってくるようなことがある。というか、そのような意味での発見を繰り返しながら今に至る。その発見は反省とともにある。見過ごしていた思考の道筋を辿ってみること。

 

・昨年(度)まで論文を書く作業に少しでも必要な本は考える時間さえ勿体無いからとりあえず買う、という姿勢でやってきたがその結果金銭感覚が不安定すぎると気がついた2023年(度)。春からかなり気をつけていたが、この11月はそれまで数ヶ月の節約を無にするように買っている。これも、これも、必要だからと買った結果、年末の引き落としが恐ろしいことになる。いつまでこのようなことが続くのかと考えながら。

 

・そのようにして、ある歴史を学ぶ。あるいは、複数の歴史を並行させて、自分の思考が過去の時間を想像的に辿れるように、少しでも。

 

・過去の時間を想像的に辿っていると、この2023年に自分が生きていることは偶然と思う。そしてつねに墓石を見るような感覚が自分にある。本やノートの傍に死が無数にある。年表など現実には存在しないにも関わらず、西暦の記された数直線、その線分の切れる端のイメージが掴まれている。だからどう、と言うこともない。

 

・夕方に衣替えを終えた家族とドライブを兼ねて三鷹のカーニバルへ。「カーニバルへ」という言葉の響きが楽しそうで良い。全品10%オフに引き寄せられるようにして、年内の生活に潤いを与える、あるいは英気を養うために求められるワインを購入した。スーパーに寄って食材を買い溜めるなど。休日らしかった。