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  映像研究

メモ、過去のメモ

高橋悠治が話しているこの動画を久しぶりに見た。「民主党」「オバマ」など、今では既に歴史のような言葉を聞く。「選挙に行っても何も変わらない」という言葉はいつでも/今こそ辛く響くが、選挙に行き投票率を嘆きながらも同時に色々な立場の色々な考えを想像することができる。選挙とは別の政治的行動について考えることもできるし、政治的行動とは別の社会的貢献について考えることもできる。あるいは「社会」とは別の振る舞いや関係性もある。その発想に少しの自由さを感じる一方で、過去のいつよりも自分は選挙が重要だと考えてもいる。

 


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・ブログで10年を振り返るという企画に答えている方の記事など読みながら、どの記事も興味深く、他者が振り返り語る10年を読んだり聞いたりすることは感じ入ることも学ぶことも多くある。一方で自分はごく最近に限っては、振り返ることは速度を弱めることと思うのか、あまり自分の近過去を考えないようにしていたけれども、かつて高橋悠治の動画に言及したのはいつだっただろうかと、少しだけ辿ってみた。自分に関してもこの動画をかつて見た10年前と完全に異なることも緩やかに変化したこともある。

 

・2011年には確かに切断を感じる。その切断の只中のメモを他人のことのように読み直してみる。いつでも誰にでもあり得る呑気と切実を読む。