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  映像研究

味噌づくり、たけのこ(4)、飲み会と考え

・連休期間らしい予定に満ち満ちた一日。

 

・午前中は味噌をつくる。大豆と水、圧力鍋とミンサーの相性を感じながら、3回転で5kg程度の味噌ができた。ホーローの容器に詰め、祈るように封をして、日付を書いたテープを貼る。年末の時間を想像しながら玄関近くの涼しい場所へ置く。

 

・午後は家族の実家に、今シーズン4回目、おそらくは最後になるたけのこ掘り。土が柔らかく温かくなるほどにたけのこは、かたくつよくのびようとしている。その先を掬うようにして掘り出し断ち切る。この感じを覚えておくことができるか。旬とは流れていくもの。また次の巡りを願うもの。

 

・夕方から外出して、珍しい職場に関係した飲み会へ。連休期間の新宿は縫うように歩かねば進めない。伊勢丹でギフトを買い7時集合。終電までの5時間があっという間だった。日頃の感謝の一端を表現できただろうか。このような集まりがまたあれば良いと願いながら、しかしそれは簡単ではないことも知っている。

 

・会話には考えのもとがある。繰り返しているだけなのに驚くほどの時間が経っている。「何年ですか」とたずねられて「四半世紀です」とこたえれば誰より自分が驚く。子役の芸歴のようなもの(?)で最初の10年はほとんど遊びの延長だった、とか今ならば言える。インカレサークル、ベンチャー部門、名指すことが難しい時間があり、いずれにせよ仕事という意識はない。

 

・そのような者が、それなりの時間を重ねることで結果的に仕事らしい何かとなった活動を、当然そのような時間を共有していない他者に引き継ぐためにはどうしたらよいのか。この数年ずっとそのように問うている。まずは自分の身と業務を切り離し、その仕事のひとつずつを数え分類して、最後は思い切って手渡すことになるのだろうか。まだ想像ができない。

 

・2000年の春に偶然手にしたいっときの役目は気づけばまるでポストのようなものになっていた。どんな形のどんな材質の椅子に座っていたのだろうか。一旦立ち上がり少し離れて眺め近づき触れてみるように。2024年の5月に考えている。

 

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