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  映像研究

「Forever Young」

・友人の新居完成を祝う真夏のパーティーで、しばらく会っていなかった友人とちょうど10年ぶりに再会する。しかも10年前は軽く挨拶する程度だったから、落ち着いて話をするのは15年ぶりくらいだったかもしれない。話をすれば一瞬でかつての会話の感じに飛び込む。鋭いつっこみも面白い。全ては移りかわるけれども、同時に変わらない何かも確かにあると実感する不思議。帰り際にInstagramのアカウントを交換すれば、並んで映った写真には「Forever Young」と記される。いつでも今に生きることしかできないけれども、あるいは、そうであるからこそ、ForeverもYoungも、文字としての言葉が、自分のこの心身と響きあうように感じた。「Forever Young」とは、かつての時間の継続を思うよりむしろ、つねに、いつでも、新しくある、との意味であることに気がつく。変わらない、ではなく、変わり続ける、ということ。確かに、次々に新しい出来事が起こっている。2023年の夏の中心。