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  映像研究

なぜ

・日曜日は業務の記録。蒸し暑くけれども突き刺すほどの強い光ではない。だが夏。夏至は次第に小暑に近づく。

 

・ある大学のオープンキャンパスに見学に行く業務。それは自分が高校3年の時に志望した大学および学部だった。結局現役では合格できずしかし一年後には別の大学および学科を志望するようになったから、色々な意味で「縁がなかった」場所だが、すっかり新しくなった校舎を歩きつつ、かつての古い校舎で入学試験を受けた記憶が少しよみがえる。20年以上過去の出来事は、本当に起こったのだろうか。

 

・職場に戻り同僚から報告を聞き、流れで軽く飲食する。夏の夜の始まりの明るさと薄暗さ。ぬるさと涼しさに包まれながら、同僚の近未来の話を聴いていた。新しい時間に踏み込みつつある人に、背中を押すなどと言うのはおこがましいように思う。背中を見送り祈ることならばできるだろうか。

 

・数日前に芸術を専門とする大学が「なぜ、ミラクルひかるか?」と題したシンポジウムを行っていたことをスマートフォンが教えてくれた。この世界に「ミラクルひかる研究」という場が開かれることに対する謎の感慨がある。

 

・明日からの月、火、水の3日はGoogleカレンダーに「休み」と書いてあった。毎週火曜日に通っている塾もこの日に限り授業がなく、業務もまださほど忙しくないから、旅行に行くかあるいは合宿的に自分の書く作業を再開するか、と考えていた。考えていたが、明日月曜日は業務の会議が舞い込む。舞い込むことも楽しむ姿勢で、一旦今週を閉じる。