&

  映像研究

現れ

f:id:MRTR:20230402205234j:image

 

・後から書いておく4月1日の記録。2023年度のはじまりの日。それは眩しく暖かい日だった。外へ出るならば、花見をするならば、この日しかないという日だった。思い返してみても、風がない、奇跡的と言えるような、暖かい空気がとどまっている、その中に包まれているような日だった。

 

・午前中、妻の実家の竹林を調査。既に数本の筍が姿を現している。せっかくだからそれらを掘り出す。初物。土を突き上げる力が実体となったような形。見て、触れる。数本を戴き花見のお土産にする。花が咲きそうなのらぼう菜も。帰宅してさっと茹でてジップロックに詰める。

 

・谷保で下車して国立方面へ歩きながら場所を探す。去年と同じ大学通り沿いの良い場所があった。三々五々集合して飲食しながら近況報告を交わす。久しぶりに会う友人の大きい子と再会。再会だが向こうはたぶん覚えていない。友人の小さい子とは初対面。今日のこの出来事はどのように記憶されるだろうか。きっとすべての具体的なエピソードは消えて、他の似た出来事と混ざり合いつつ、多少感覚や知覚の形成に影響する、かもしれない。

 

・薄暗くなりかけたところで片づけ友人の新居に移動して二次会。一瞬意識を失って目が覚めれば、iPhoneを回しながら選曲する時間になっていた。「自分が友人の子の現在の年齢だった時にどのような曲があったか」という謎の縛りで1989年から1991年の曲を思い出し、検索し触れて、空間に響かせる。23時くらいに解散して帰宅する。