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  映像研究

呼吸

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・どんな呼吸をしているか。11月にもかかわらず25℃を越えると伝えられる。乾いた空気が(再び)熱をもつ。完璧な晴天。自転車で駅までの川沿いの道を行きながら、植物と水面の様子を見る。影と反射がともに映る。その角度を見つけて立ち止まって写してみる。午後は国立にある友人のアトリエへ。準備の段階から何度か訪れた写真の展示は会期後半でもあり、作家に話をうかがう場が開かれる。写真を作品としてつくりあげる過程の話を聴きながら、自分はつねにうっすらと撮影する身体のことを考え、さらに言えば呼吸のようなことをイメージしていたかもしれない。まだまだ聴きたい話があったが22時を過ぎてタイムリミット。25℃まで上がった気温が太陽が沈むと次第に下がる。谷保まで歩く道には祭の屋台が並ぶ。吐く息はこの季節はじめて白い。