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  映像研究

啓蟄

・202303071848。帰宅する京王線で昨日と今日を記録しても良い。

 

・6日(月)。週間予報によれば最高気温は放物線を描くように上昇ししばらく持続する。その放たれる点が今日。晴れてもまだ肌寒い。洗濯機を幾度か回しつつ業務の前に見られそうな映画を検索して外出。

 

・シアタス調布で新海誠監督『すずめの戸締まり』鑑賞。そういえば『君の名は。』以来の映画館での長編アニメーションの鑑賞だった。イメージの力が凄まじくふらふらになる。見ることができて良かった。現代のアニメーション、あるいは現代のエンターテインメントはこのようなことになっているのかと思いつつ、考えの入口を探している。やはりジブリ映画との関係が考察の導入となるのだろうか。あるいは実写とアニメーションの違いを越えて、現実の事象との関係からは、諏訪敦彦『風の電話』や濱口竜介の映画の断片も思い出される。

 

・など考えつつ猿田彦で少し作業。業務連絡やメールの下書きなど。

 

・その後業務。帰り際に本屋に立ち寄りdancyuのハム特集を見つけて即購入。その雑誌をぱらぱらしていると、家族がベーコンにするタイミングを見送った豚肉を今朝ポトフにすることを忘れて外出したことを思い出す。帰宅してポトフをつくり食べ、年賀状改め春の便りの準備をする夜。

 

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・7日(火)。窓を開ければ初夏の陽気。洗濯機を幾度か回せば外出のタイミングを失う。春のコートのボタンを付け替える、ゲンロンカフェに小西康陽が出演したシラスの映像を見る、などしているとあっという間に午前が消えた。

 

東京都写真美術館で「深瀬昌久1961-1991レトロスペクティブ」鑑賞。ひとつのフロアが広く感じるのは、一枚の写真のサイズがそれほど大きくないからだろうか。特に展示の後半の初見だった「サスケ」、「歩く眼」シリーズを興味深く見る。本来イメージに「異質」かそうでないかを見るのも不思議なことではあるが、複数のイメージが積み重なることで、ある世界の姿が立ち現れるように感じる。見る者の視線を反射するような写真の紙片。その力について考えている。

 

・買い出しを経て業務。そして帰宅。中断して。