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  映像研究

対岸に立つ

・日曜日の感じを月曜日に思い出しながら書いておく。日曜日の業務は今週から。京王線がとまっていると知って家族にJRの最寄り駅まで車で送って貰う朝。登戸で小田急線に乗り換えて参宮橋まで。定刻の前に到着できた。9:30から16:30までの業務。「なぜ、これほどまでに」と思うほどの緊張が全身を占めていた。呼吸する筋肉が攣っているような不思議な状態にもなった。ともあれ無事に終了。人が集まる場がまだ緩まないまでも少し熱を帯びる。人たちの意識が動き交流の手立てを探っていることが感じられる。攪拌したならば化学反応を起こすだろうか。今日はその下準備まで。このようにしてなんとか自分の業務にとっての2022年度の幕が開ききった。「お疲れさまでした」と同僚チームと自分に言いたい。

 

・4/10までが気を抜けない時期だからと書いていたから、この「気が抜けない時期」は終わる。対岸に泳ぎ着いたような今。どんなことにも終わりがある。「終わったー」と言いたい時がある。木皿泉の『すいか』第3話を思い出しながら。

 

・17:00にタイムカードを打って帰宅。家族に再び車で迎えに来て貰い近くのスーパーで買い物。明日から一週間程度車を車検に出すことになるから、必要なミネラルウォーターなどを購入する。明るい時間にこのような時間が持てることの幸福。

 

・家族が今年初めて掘った筍で筍ご飯。筍と桜海老だけのシンプルかつ味わい深い食事。それを食べながらTravelling Without Moving。緊張を緩める夜。そういえば去年は憑かれたように筍を掘っていたが今年はどうだろうか。自分の書く作業の合間を縫ってぜひ掘り出したい。筍を掘ることを、土と離れた生活をする自分が殆ど唯一地面と植物と自分との関係を捉え直すことができる貴重な出来事であると考えている。

 

・筍を食べながら春を忘れて夏に気づく。