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  映像研究

・法事の日曜日。朝晴れて暑く午後曇り夕方にはざっと雨が降る。業務を同僚にお願いして喪服を着る。親戚を車に乗せて運転し懐石料理を食べる。このような日々の生活から見て少しだけ外に立つような時間を貴重とも思う。生徒や学生と呼ばれる年齢の人たちが視界を占める自分の生活に対して、この社会の標準的な光景が広がっていると感じた。人は変化し続ける。それを老いと呼ぶこともできる。一人の人間の内にある時間を引き出すように、偶然向かいに座った人の顔を見る。一旦家に帰り少しだけ横になり目を閉じて、目を覚ませば再び自分の時間が始まった。