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  映像研究

夏の岡山

・あとから思い出して書いておく土曜日の日記。ワクチン接種後しばらく禁酒していたけれども金曜の夜だし、と思って気を緩めたのが良くなかったのか。一日頭痛だった。朝から在宅で業務。日曜の夜の会議に向けて4月からの総括となるような資料を作成する。思い出してみると4月からあっというまの約3ヶ月だった。中くらいの出来事がいくつかあったが一番大きかったのは久しぶりに山に登ったことだったかもしれない。そのように考えているとちょうど山部の連絡網。

 

・午後から家族と聖蹟桜ヶ丘にドライブ。キノコヤというお店で福間健二監督作品『岡山の娘』の上映会。キノコヤというお店にも行ってみたかったし福間健二という監督の映画も以前から見てみたかったから幸運だった。基本的にこのような感じの偶然を信じている。可能な限り乗っていきたい。映画に映るのは2007年の夏の岡山の風景だった。かつて「岡山の娘」であった母親や親戚が発する声と通ずるニュアンスの発話を聴くだけで特別な鑑賞の時間だった。映画を見ながら、自分は真夏の岡山という街で誕生したのだったことを久しぶりに思い出す。思い出すというか、そのように聞いている、という事実を考える。雷の、夕立の、最中だったという。映像を通して何らかの自分の記憶を辿ることも面白い。あとで日記を遡ってみると2007年の春にはいとこたちとともに岡山から山口に車で向かいさらに宮島までドライブして一泊していた。2007年の夏の岡山はきっと知らない。しかし映像で見る限り暑そうだった。

 

・家にあった福間健二『旧世界』という詩集を取り出してプロフィールを読んだところ、ちょうど自分が生まれた年の春から5年間、福間健二という人は岡山で生活をしていたという。

 

・昼は素麺だけだったから映画の後に空腹で倒れそうになり目についたウェンディーズハンバーガーを食べる。一年に何度かファスト・フードのハンバーガーに呼ばれる。その後デパートでいただいた商品券を使う(使える)というイベント。白ワインと日本酒を一本ずつ買う。買ったものを抱えて車に乗り込む前に駐車場から多摩川の方を見る。夏の夕方。

 

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