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  映像研究

書くほどのこと

・202102022007。帰宅する京王線で今日という日について書いておく。書くほどのことは無いと思いながらしかし、そのような日こそ書くことによっていつか読み返したならば、何かを思うかもしれない。そのためにはなるべく具体的な事柄を書いておいた方が良い。

 

・業務上、観察および考察の対象となる何らかの物が必要とされるが、今日はそれが植物だった。シダ的な様相の植物なのだけれども、しかし匂いは完全に青海苔のようなので、それが海のものなのか山のものなのか分からなかった。

 

・朝は雨が降っていたから家族を車で駅まで送る。自分は帰宅して洗濯などして9:00くらいに出る。その時点で雨は殆ど降っていなかったけれども、自転車を置いて駅までバスで向かう。家の前の梅の木が次々に新しい花を咲かせている。雨に濡れている枝を見る。

 

・最高気温が17°という天気予報を聞いて、少し春のような格好で出かけてみた。毎年立春のあたりで業務がひと段落するから、その後は少し早い春を味わうことができる。しかしどのような心持ちで過ごしたとしても、他の季節と同じように、春の春らしさはすぐに過ぎる。だから「春になったら着よう」と思っている服は直ちに着た方が良い。それで日曜日に購入したナイロンのような光沢のあるパンツ(ズボンと言いたい)を履いてみた。

 

・仕事をしている教室の鉄の扉が風で勢いよく開き、その扉がぶつかる音で全員の動きが止まる。思わず「春一番」と呟いて(空間で口にして)みて、季節の変化をはっきりと実感する。季節が大きく舵をきったという感じを久しぶりに感じて高揚する。空気の匂いが変化することを、マスクを通してでも、感じることができたのだったか。空気の匂いが変化することは感じづらくとも、気温の変化は感じる。三寒四温、という言葉を思い出した。