&

  映像研究

自己紹介

・202104141929。業務から帰宅する京王線で何事かを記録しておく。春の雨。少し早い梅雨のような。硬い枝から現れた芽や葉に温い雨が降る。植物はこれからどんな姿に成るのだろうか。わからない。同じようにこの季節は色々な場もまた定まっていない。探りながら進められる。

 

・午後から大学へ行き、夕方から職場へ。「自己紹介」が行われるのも、この4月前半に特有で、自己を紹介するとは何か、自分が準備している授業の中でも、そのこと自体が問われる。緊張を伴う自己紹介は心理的な圧迫があり得るが、自分の「自己紹介」に限っては、もうこの数年は、その少しの緊張にも慣れてしまった。むしろ自分は、人生であと何度自己を紹介することが許されるだろうかと、考えないこともない。

 

・昨日読んだインターネットの記事で気になって『お笑い世代論』という新書を購入したところ、早速今朝届き、移動の間ずっと読んでいた。「何を面白いと思うか」ということに、人々の意識の変遷を読むという意味においては、もう十数年前に読んだ北田暁大という人の『嗤う日本の「ナショナリズム」』という本のことを思い出したりもした。

 

・この「歴史」を「コンプライアンス意識の増大」と捉えることもできるだろうか。それはちょうど自分が昨日考えていた、教育の現場における、教員(と呼ばれる者)と学生(と呼ばれる者)の関係性の問題とも通じるところがある。自分はつい、そのように読んでしまった。