&

  映像研究

少し経った

 
・201711240934。初台の某カフェにて作業をする。このそこはかとない(という形容詞が好きだ)年末感は何だろうか。完全に年末に入った。11/15日からは年末。年末年始の許される感じが恋しい。


・論文の修正作業に文字通り「ひーひー」言っている。他者の指摘をしっかり受け止めて自分の制作に活かしてゆくことはこんなにも困難なのか。しかしようやく一回全てを解体してもう一度初めから考え直すことができそうではある。しかしそのことによって締め切りには間に合わなさそうでもある。みんな凄いなぁ。学生の人たちも尊敬する。そんなことも言ってられない。そしてそうした作業を進める中でテキストを読んでいると、ずぼっ、と先に進むというか、穴に落ちるような感覚を持った。「ああ、この言葉にはこういう意味があって、こういうこととも繋がっているのか」と気がつく。それは面白い。それ自体は面白いことだ。がしかし。


ポレポレ東中野で再上映していた『ある精肉店のはなし』を見ることができて、本当に良かった。久しぶりにドキュメンタリー映画と呼ばれる2時間近い映像を見て、その力に希望を感じたといえば大げさになるだろうか。実にあっさりとした映像でもあるからこそ、写している対象の力をそのまま感じた。主に写されていた4人の存在を思い出すとぐっとくる。「ああいう顔をした人間にどうしたらなることができるのか」それはいまの自分にとっては究極の課題でもある。


・いま住んでいる家の近所に狸が出る。家族が何度か見たと言っていて、自分も見たい会いたいと思っていたところ、昨晩見た。顔を見て視線を合わせてはいないので「会った」とは言えないらしい。いまの生活の中で狸の存在に何かを感じている。何か。