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  映像研究

病気・インターネット・寝る

 
・八王子の古書店でずーっと気になっていた高橋悠治という人の『カフカ・夜の時間―メモ・ランダム』をそこそこの適切な価格で購入。ずっと読みたかった。「カフカ」については何も知らないが、「夜の時間」と「メモ・ランダム」は何か自分に関係がありそうだ、というこれは完全に予感。予感に基づく読書。それで近くのファミレス的カフェにて早速読む。ブランチの「鮭とアボカド丼」みたいな食べ物を食べながら読む。インターネットをしながら読む(無線/無銭LAN)。最初の「病気・カフカ・音楽」を読んだところで、微妙に寒気がした。病気についての文章を読んでいたから病気になったのか、どうなのか。しかしこれはきっと風邪だ。あるいはもしかすると「知恵熱」だ。最近特に無い知恵を絞る機会が多いからだ。夕方からの約束をキャンセルさせてもらって帰宅。ポカリスエットを飲みながらしばらく眠ったら大分楽になった。これが「夏の疲れ」なのか、どうなのか。大分楽になったので映像を観る。最近読む本読む本に「ストローブ=ユイレ」という単語が、何かの暗号のようにたびたび登場していたのだから、職場の後輩に「ストローブ=ユイレっての貸して」と言ってみたら「それそのものはないですが、」と言ってペドロ・コスタという人の『あなたの微笑みはどこに隠れたの?』という映像のDVDを貸してくれた。持つべきものは知識が豊富な後輩だ。タオルケットにくるまりつつそれを鑑賞する夜。夜の時間。あるいは自分なりの「メモ・ランダム」。