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  映像研究

イメージ=生産

 
・平日の夜、業務終了後に夜行バスに乗って大阪へ。同僚がその体験の特別さを強く訴えていたからということもあるけれども、写真について考える上で、どうしてもウォルフガング・ティルマンスの『Your Body is Yours』を観ておきたかった。日々の生活の中で、個人的な事柄から社会的な事柄まで色々な問題は並行してあるのだし、問題とまではいかなくとも考えなくてはいけないことは色々にあるのだけれども、どうしてもインターネットに接続しない一日が必要だった。あるいはどうしても東京を離れる一日が必要だった。そしてそのこととティルマンスの写真について考えることは関係があるかもしれない。そういうことを考えながら移動する9月の夏休み(あるいは自主的なシルバーウィークの代休)。


・以下、自分のために、展示会場で鑑賞しながら鉛筆で書いたメモ。「目に留まったもの」「思い浮かんだ言葉」『特に気になった作品タイトル』など。もう少し整理しておきたいけれども、メモをメモのまま残しておくことにも意味があるかもしれない。今は自分も意味が分からないことを記す意味。



・Room 01…「鳥」「カール」「TV」「謎」「入り口」


・Room 02…「アボカド」「アロエ?」「ぶどう」「フルーツ、製造」「生産」/「イメージの中のイメージ」「隣り合ったイメージ、重なり合ったイメージ」「広告」「ライトボックス」「ライト」「ヘッドライト」「車」「昼と夜」


・Room 03…「折り目」「ドレープ」「なめらか〜エッジ」「グラデーション」「肌理」「あらゆる物の最小単位」


・Room 04…「もしも完璧なポートレートというものがあるのなら」『パーム・ツリーズ・カプリサン』「ポーズをする人」「似ている人・人は似ている(この二つは似ていない)」/「もやし、植物」「ポケット」「フード」「スニーカー」「半ズボン」「腕」「肉」「少しずつ、細く、伸びるもの」/『建築家のための葉』


・Room 05…「(わかりやすい意味での)情報」「今」「テーブル」「フラットベッド」『真実研究』「見ること/読むこと」「見たくないものを読む」「紙」「プリントアウト」「蟹、と、蠅」「クソコラグランプリ」「2001.9.11」「同じ壁の写真、違う大きさ」「田んぼアート」「性別、成長」「成長、イメージの生産」


・Room 06…「兵士たち」「イメージの中の人間」「世界中の人間」「フラットに、枠の中の人間」「新聞のフォントについて、NEWYORK TIMES」


・Room 07…「現象」「解像度のないもの、現実」「ミクロとマクロを判別しがたいもの」「集まって見えるもの」「人間のかたちについて」「泳ぐ」


・Room 08…「TV」「ドット」「三原色(ズームすると見える)」「発光」「月?」


・Room 09…「UNITE」「美しい黒人女性の美しいバーガンディのストール(格子柄の)」「細部、その美しくなさ」「移動」「トランジット」「インフラストラクチャー」「チューブ状の」「ネットワーク」「大気」「エア・コンディショナー」「玉ねぎ」「キクラゲ」「メタリックな」「水」「溢れる水」「一人の男が、一つの場所に立っている」


・Room 10…「イメージの生産現場」「天体」「点」


・Room 11…『インストゥルメント(映像)』「遠くからでも聴こえるリズム」「規則・不規則」


・Room 12…「これは紙です」「目の前のあなたのことを少し好きになれるかもしれない、と思った」


・Room 13…『建築家のための本(Book For The Architecture)』「4K」「写真はなぜ建築を撮るのか」「あるいは建築を写さない写真などあり得るか」「建物と車が世界中のどこにでもある」「色々な住居(世界の珍物件)」「営み…タイムライン(本・映像)」「仮設性、インスタレーションの必然」