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  映像研究

2009年の(断片的な)夏休みの備忘録・その1(西東京to裏原編)

 
・7月23日。木曜日。雨/曇り/晴れ。久しぶりの休日。ゴミを捨て洗濯と掃除。ランチは某小金井の先端系カレー店。偶然カウンターに座り合わせたお客さんと店主と僕とで山の話を少々。その後荻窪で下車して「ささま書店」にて数冊の書籍購入。職場のチルドレンにオススメされていた、五十嵐太郎編集『ヤンキー文化論序説』を見つけて購入。電車の中で早速読む。帯の「オタク論にはもう飽きた!」には完全に同意しつつも、そこで「ヤンキー」を論じるっていうのも、何だか「自民党にはもう飽きた!」って言って民主党に投票するような…(イデオロギーの親和性的には丁度逆でしょうか)と思ったり思わなかったり。しかしとにかく面白く読む。季節が夏だと祭とかあったりして「潜在的ヤンキー濃度」が(こんな僕でも)高まっているような気がしたりしなかったりもします。


原宿駅に降り立つと雨。傘をさしたりささなかったりの竹下通り的なキッズたちをかきわけて(これぞヤンキー的?)ずっと行ってみたかったギャラリー『VACANT』へ。しかし着いてみたらそこはなんだ「DEP'T」じゃないか。裏原の老舗はすっかりカジュアルな現代的に美術的な空間になっていたのです、そんな切ない気持ちを抱えつつも、大友良英の『ENSEMBLES 09 休符だらけの音楽装置』を観賞。すっかりまったりしてしまって観賞後はぼんやりしながら雨が降ったり止んだりする中を渋谷まで移動。途中立ち寄った明治通りのミズノで衝動的にTシャツを2枚しかも色違いで購入(MIZUNO CREATIONではなく普通のMIZUNO)したり、または夏らしいサンダルも10年ぶりに買ったりと日頃の買い控えの反動からか浪費を重ねつつ宮益坂方面へ。


青山通りの某シアトル系コーヒーショップの路地を入りましてイメージフォーラムにて映画『精神』を観賞。当たり前だがわくわくと楽しい気持ちで見るような映画では全くない。それでも個人的にはどこか希望のある映像作品だったように思った。あくまでも個人的には。わからないですけれども。判断というものがない映像作品だったようにも思った。観賞後渋谷から新宿経由で帰宅。帰りの電車ではずっと『精神』のことではなく、ヤンキーのことを考えていた。京王線にはあまりヤンキーがいないのかもしれないと思うけれども「府中」あたりから西は何となくヤンキー的な磁場が発生するように思われるから不思議だ。12時帰宅。