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  映像研究

四月の東京、現在地点

 
・京都での興奮が全く冷めやらぬまま、一方東京では新しい週が始まる。気がつけば言うまでもなく完全に春。エアーコンディショナーが常時壁面に取り付けられていた昨年までの住居とは違い、石油ストーブとホット・カーペットを必要に応じて使用している現在。任意のタイミングでそれらを押し入れにしまい込むべきなのだけれども、そのタイミングというものが全くわからないのでした。


・縁側の植物もきっとある任意のある地点で、タイミングで芽を出すのだろうと思う。某大型古書センターで購入した、いとうせいこうという人が編集しておられるニュー・ウェイヴ系園芸雑誌「planted」についてくる鉢に挿すかたちの種を土に埋めてみる現在。一方野菜の苗は元気。トマトなんてみるみる蕾み的な勢いだ。そして古株(言ってみたかった)のストレリチアも元気。冬を越した葉はボロボロ。でも新しい葉を伸ばす。



・ある日、であるところの月曜日は20日。先日ひょんなことから引き受けてしまったフリーペーパーの小コラム?用の原稿(と言って良いと思う多分)を昼から夕方まで、勢いに任せて執筆。メールを投げっ放して返ってくるまでの間にスーパー・マーケットで食材を買って料理。トマトでズッキーニと鶏肉を煮たようなものを作ったが、煮込みすぎて意図せずこれは「ラタトゥーユ」だということにしておこうと思うような出来。パンで食べると美味い。でもライスだって食べる。そうこうしているとHさんから構成されてきた文章がメールで返ってくる。ほうほうなるほどと思いつつリメイクする夜。



・ある日、であるところの翌日は火曜日で21日。「午前中で!」と言われていた件の原稿を11時56分に送信してとりあえず一段落。ここのところバタバタとしていて散らかり放題だった部屋をザザっと片付けたならば外では雨が降り始めて洗濯に関しては中止。夕方は八王子のカフェで読書などしつつ、夜からは20代のホーム・タウン国分寺にて後輩軍団へのお礼を兼ねた会談/お食事会。何も備忘録出来ない、ヤング・ナイト・トーク(Y・N・T)。とりあえず「恋空かよ!」ってツッコめるほど、私は「恋空」のことを本当は何も知りません。すべてはニュアンスだ。ヤング・ニュアンス・ナイト(Y・N・N)は、そうして11時過ぎに解散。



・ある日、であるところの二日酔いな水曜日は22日で隣家のオウムの声で目覚める。特に予定がない春の一日を有意義に過ごすために八王子市内の図書館を梯子などして借りたかった本を借りてカフェにてランチ。そしてその後休日の恒例として下北沢「モルディヴ」で珈琲豆を購入し、そのすぐそばの古書店にて掘り出し物の、ゲーリー・スナイダー地球の家を保つには―エコロジーと精神革命 (1975年)』のような本を安価で購入する。その後新宿の職場に忘れ物を取りに行き、せっかくなので(?)荻窪で「ささま書店」をディグる。ややあって再び八王子へ移動して八王子中を「籠」を求めて彷徨う夜。今夜日本一「籠を必要としている人間」は私です。



・図書館で借りている本を(ずっと借りっぱなしの本も)備忘録