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  映像研究

水曜日、木曜日、夕暮れよ

 
・ある日。13日の水曜日は「どちらかというと主夫」な地元の友達Y君と「Tシャツミーチング・2009」。もう立派な大人である現在の私たちにとって「Tシャツ」とは一体なんなのだろう。あんなにもTシャツに熱くなった(暑くなった)季節を経て、今あえてそれを作るならば、どのようなものになるだろう。と八王子の某ファミレス的カフェにて即席MTGする。お互い最近気になっていることをブレスト(これ今普通に使う言葉?)しつつ、全く関係ないけれども、確か村上春樹の昔のエッセイで読んだ「ビーフカツ」というものが食べてみたい、みたくない?というような話。そして村上春樹的に言えば、夏なのだから半ズボンにビール、ということになるという話。そして一周してTシャツの話題に戻る。そのようにしてぐるぐる回っているうちにもうすぐ夏が来る水曜日。


・帰宅して写真など整理しつつ、先日の房総(暴走&カレー)ヴァケーションの戦利品として途中の某大型古書チェーン店にて安価で購入した『平野甲賀 装幀の本』を熟読。凄いなぁ。こうして一度に見るとあらためて凄いなぁ、平野甲賀晶文社。デザインというと、ほとんどイコール広告、みたいなある種のトラウマ的先入観があったりもする今の自分にとって、手に取れるグラフィックや写真のありようをデザインする面白さというのは、しばらく考えもしなかった領域で、ただただ、見る。見ながら寝る。



・ある日。14日の木曜日は、久しぶりに部屋をざっくりと掃除。そのまま家にいても、ぼさーっと、だらーっと、ぐだーっとしてしまいそうだったので思い立って八王子は「八王子夢美術館」という初めて行く美術館で開催されている『氾濫するイメージ -反芸術以後の印刷メディアと美術1960's-70's』という展覧会をふらっと観賞。……くらいのゆるめのテンションで見に行ったものの、大変面白くて満足、というかクラクラ。赤瀬川原平ってやっぱり凄いんだなぁと美大一年生みたいな感想を持ちつつ、しかしここ最近「Tシャツ」にしろ「雑誌あるいはチラシ」にしろ、メッセージをグラフィックやタイポグラフィに託すこととはどのようなことだろう云々、とかを考えていたので、ピンポイントにこれはインスピレーション系。そしてこれらを見て尚更「平野甲賀晶文社的なもの」は、これらの「反芸術」的なものとは違った尖り方をしているのだなぁと思う。ちなみに展覧会自体も決して派手ではないけど良い構成だったように思う。それを裏付けるかどうかはわからないですけれども、図録は完売だそうですよ。


・ある日の夕暮れ。展覧会帰りに八王子周辺を散歩。帰りにまたもや某ファミレス的カフェにてジンジャー・エール(瓶のあの辛いやつ)を飲みつつ、買ったものの読めてなかった雑誌数冊を読む。週末の業務はちょっぴりエンターテイメント系。帰ったら準備しなくちゃなぁと思いつつも餃子を食べたら強制終了。何となくこの一日が丸々「海水浴の後の昼寝」みたいな木曜日でしたよ。