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  映像研究

初春の丹沢へマウンテン・ミーチングの覚え書き

 
・21日(土)は今年初めての山部(マウンテン・ミーチング)部活動。着実に数を重ね、今回で16回目となりました。レギュラー全員集合&お試し仮入部部員3名のミディアムサイズ・パーティーで、狙うは丹沢山系の表玄関「鍋割山」。昨年の4月に一度、鍋割山〜塔ノ岳のコースを歩いたものの、その日は春らしく天候が不安定な、湿度高めのしっとりとした山歩きだったものだから、富士山がきれいに望める鍋割山 in・ザ・丹沢は初めてなのでした。


・久しぶりの早起きで日帰り用バックパックをいそいそと準備して、JRと小田急ラインを乗り継いで渋沢駅に集合したのは土曜日の朝、午前7時半。わらわらと集まったメンバーはそれとなく自己紹介&トレッキング・シューズ・チェック(深い意味はなし。「おーダナーだー」とかそういったコミュニケーション・ジャブ)しつつ、タクシーに乗り登山口の「県民の森」へ向かう。途中で頂上の山頂に持っていく(持てる人は持てるだけ持っていくシステム)水の入ったペット・ボトルと薪をバックパックに差し込む。


・登り始めれば天気予報に反して風も穏やか。歩き続けたならば汗ばむほどの春の陽気。そしてだからパタゴニアのキャプリーン3&レギュレーション3&ゴアテックスのジャケットはややオーバー・スペック。それでも立ち止まってしばらくすると空気はほのかに冷たくって冬の日。冬と春の間を歩く。自然を観察しながら歩く。登山道左手に見える真っ白な「Mt.Fuji」を見たり、見なかったり、見ないようにしたりしながら、尚も歩く。


・11時過ぎに鍋割山山頂に到着。「意外としんどいねー」「ねー」「久しぶりだからかねー」「ねー」「温泉入りたい」など言い合いながら、水の入ったペットボトル&薪を降ろす。そしてすぐさま鍋割山荘で名物の鍋焼きうどんを注文して、ほくほくしつつしばし歓談&はしゃぎすぎ。昼食後は記念撮影のコーナーへつつがなく突入。カメラマン2人によるまったく違ったコンセプトの撮影。部長のデジタル・セルフタイマーも、Sくんの銀塩中判(モノクローム)・レリーズ使用も、どちらも独特の雰囲気があって良し。自分はその一部始終をデジタル・ムービーで記録(映像班)。


・そして下る。下りの山道は雪もまだ残っていてまったく違った景色も面白く、山頂のテンションを引きずりながら、色々話し合いながら歩く。途中仮入部女子メンバーが足をくじきかけるも何とかフォロー(?)。ところで7人中7人が花粉症(うち1名は未確認)という現代的な身体感覚を持ったパーティーのぼくらは、標高およそ800mの地点から数名が完全にスイッチが入って、以降涙目。そのようなことから西日がオレンジの光を照らす頃にはややブルー。杉と檜の違いについて見分けつつ歩くが、正直、もうどっちでもいいよ。どっちでもいいからとりあえず、切っておくれ、燃やしておくれよ、と思わんことも、なきにしもあらず。


・予定よりも一時間以上おくれて下山は、主にはしゃぎすぎが理由とのことで、これに関しては今後ミーチングして改善の余地あり。その後渋沢駅から電車で鶴巻温泉に移動して公衆浴場にて入浴。温泉最高。去年の八ヶ岳あたり以降個人的に強く思うことは、地球上で、黙っててもほっといても勝手にあったかい物なんで「太陽」と「温泉」くらいのものなんだからもっと敬うべき(温泉を)、という結論。休憩室でごろっとする。


・反省会という名の打ち上げ?ミーチング?のロケーションを目と足で検索するも、ほどほどな飲食店はさほどなく「じゃあ、ここにしてみよっか」とくぐった暖簾の赤提灯系焼き鳥店は、石原裕次郎メドレーのマイクを奪い合う系の、ちょっとしたスナックだったけれども、それもまた良し。ビールで乾杯。生野菜旨し。焼き鳥において「レモンかけてもいいっすか?」とかはいいとしても「串はずしましょうか?」は実際のところどうなのだろう、焼き鳥なんだからさ、とかそういった特に山と関係のないミーチングを2時間弱。もうちょっとで歌い出しそうだったので(マイクが回ってきた)自分の理性に危機を感じてお会計。


・そのような、ワン・アンド・オンリーな土曜日の山登り。次回のミーチングは3月。現在部員を鋭意募集中です。