&

  映像研究

(白い)三つの山

 
・9月22-23日は、着実にレベルを上げつつあるマウンテン・ミーチング/MM vol.22。訪れつつある秋を迎えに行くツアー2009に参加したのは、山部部長ことTKD君&ロマンティック系?フォトグラファーSNP君&僕こと拙者-trekking/xactian-MRTRの「山部2009年度レギュラー」な3人。朝5時の国立集合も既に慣れたもの。中央道を突っ走って双葉S.Aで朝食食べるのもいつも通り。そして天気が下り坂なのもいつも通り(この3人が揃うと絶対に晴れない/というかSNP君と一緒に登ると絶対に太陽が見えない、影だって見たことない!というジンクス・トーク)。



・目指すは山梨県南アルプスの東側「鳳凰三山」という一帯(?)で、去年の7月にも部長と2人のミニマルチームで登ったものの「三山」を踏破するのは今回が初めて(前回は「二山」だけ)。人生初森林限界の場所に戻ってきたのだと思うと感慨深くもあったりなかったりする。今回は男性3人なのでベリー・ハイなペースで歩く。フォトグラファー2人がシャッターを押しつづけるのを脇に時々xactiを回す自分。登ったことのある山の、しかしその中の新しい風景を探しながら歩くのだけれども、そんなことを言うならば季節も時間も天候もすべてが全く違った新しい風景だ。途中「五色滝」という滝の滝壺前で昼食。部長が感極まって滝に打たれるアクシデント(無邪気!)。



・ちなみに最近アウトドア系雑誌で頻繁に見かける「アウトドアでスカート普及委員会」(だっけ?)に対抗すべく、「山でエキセントリックなタイツを履く部活動」を創立する今日この頃。しかし部長のタイツの「ホワイト・タイガー柄」はオシャレを遥か通り越して相当に不気味な代物。そんな風なやりとりをしながらも「ドンドコ沢」というルートをやっぱりかなりのハイなペースで歩く。昼過ぎに鳳凰小屋に到着してしばし昼寝、俄雨の後夕食の準備。山小屋に集う人々はシルバーなウィークのせいか比較的若い人が多いように思われる。いつもだったら「最年少」だったりすることもあるのだけれども、今回に限ってはステューデント&新入社員風味の人が盛りだくさんなのでした。小屋のおじさんに炬燵&トークのコーナーにやんわり誘われながらも明日が早いので寝る。そこらへんが大人。



・2日目の朝は軽快に起床して爽快な朝食。高速でテントをたたんで充実の記念撮影。そして定刻通りの出発。空模様以外はパーフェクトな山行はこのようにして進みゆく。地蔵岳観音岳薬師岳と三つの山を踏破(走破)、しかし結論から言えば「辺りが白すぎて全部同じ」ってこと。そこいらへんの融通のきかなさも山なんだよなぁと慰めとも悟りともつかない呟きを(アナログで)呟きながら、しかし3人は進むのでした。下山は「中道」というざっくりとした下山道(と言い切っていいような気がする)をひたすら下る。暴力的な角度でひたすら歩くことによって膝が笑い出す。昼過ぎに無事下山。






































・マウンテン・ミーチング/MM vol.22のオマケ☆NIGHTは山梨県某所にあるSNP君の実家へのショート・ステイ。前々回の八ヶ岳バック・パッキングの帰りにも立ち寄らせてもらって、お茶をごちそうになり、お茶どころか手作りピザからデザートまで頂いて泣きそうになりながら帰った(本当)のだけれども、今回は今以上それ以上のもてなしを受けて最早絶句。まずは「もてなしとしての薪割り体験」にいろんな意味でクラクラしながらも(だってそれはもう「リアル・森の生活」だから)、近くのギャラリー「trax」に立ち寄って作品を鑑賞、その近隣の牧場でソフト・クリームなど舐めた後は、車で数分の温泉でリフレッシュ。そして帰宅したならば薪ストーブのある吹き抜けの空間でディナーを頂きながらプレミアムな時間を過ごす。こうなってくるとそもそも何が目的で今この場所にいるのかわからなくなってくるくらいの、ベストなバランスのマウンテン・リゾートな夜。



・そのようにして山から下りてきた私たちはきっと「生活すること」について考えさせられる。その気持ちを持ちながら、とりあえずは夜の中央道を東京へ向かったのでした。(ある意味つづく)