&

  映像研究

風が吹くと、風邪をひく。風邪をひくと、茶碗などが割れる。

 
・風が吹くと桶屋が儲かる。別の表現では「バタフライ効果」(合ってる?)、そのような各種イマジネーションの暴走的な発想が大好物な自分ですが、このタイトルが意味するところはそのような気の利いたアレでは全くなく、季節の変わり目に非常にわかりやすく体調を崩し、そしてふらふらしながら食器を洗っていると……(あっ!)……悲しい結果を呼ぶという単なる事実なのでした。気に入った茶碗が割れたときの寂寥感って、あれはちょっと他にないよね(会った人会った人に同意を求めてみようと思う事柄)。


・そんな週明けの体調が覚束ない日々。幸い(?)今は特に忙しい日々ではないため、安静にしつつ家で出来る作業&リサーチをしようと思い。ながらも早速関係のない読書。例えば、枕元の本棚から発掘された、2000年くらいに3号まで発売した雑誌「unfinished」などを読み返す。坂本龍一・ミーツ/ダライ・ラマ14世HIROMIX細野晴臣ブライアン・イーノ、などなど。懐かしいなぁと思いパラパラしていると、ちょうどHIROMIX坂本龍一との対談では「風邪ひくってことは感覚が鋭いってことだから薬とか飲んじゃダメ」というようなことが話されていたものだから「あ〜そうなのか、なるほど…でも葛根湯くらいならいいよね?」と思ったり思わなかったり。全体的に「環境」の問題がトレンディーになった今読み返すとなかなか考えるべきことが多い雑誌だと思う。



・10月最終週の備忘録は27日(月)。友人の飲食店の『本棚プロジェクト(仮)』(というほど大袈裟なものでもないのだけれども)のために、まずすべきこととして、引っ越しの後なかなか手つかずだった「ちゃぶ台兼作業用テーブル」の部品を購入するために新宿は東急ハンズへ。お持ち帰りが出来るギリギリの、己の精神力が試される系の荷物を抱えて通勤帰りの中央ラインで(乗客の方々に迷惑をかけつつ)国立へ。山部のギャル担当・パフィー・アミ&ユミこと(?)チーム大菩薩と合流してプチ・マウンテン・ミーチング。ギャルとのミーチングらしく話題は学生時代の色恋沙汰ばっかりだ。素晴らしく楽しいかんじだ。


・10月最終週の備忘録は28日(火)。基本的に自宅療養。昨日購入してきたテーブルを組み立てて(と言っても基本的には載っけるだけ)天板にニスなど塗って乾かす系の作業。…と、ふと気がつけば庭に放置していたトマトが若干枯れつつも、このタイミングで新たな実を2つもつけているのを発見する。「これから一気に寒くなるだろうに、この植物は一体何考えてるんだろう?」と思いつつも、完全に良い意味で「空気が読めない」というのはこういうことを言うのだとも思って少し嬉しくなる。引き続き『本棚プロジェクト(仮)』の準備。慣れないホット梅酒など飲みつつ、本にカバーをつける作業。マシーンのような単純作業の恍惚。


・10月最終週の備忘録は29日(水)。マシーンのような単純作業を夕方まで続けた後、夜は山部部長と新宿にてマウンテン・ミーチング。某大型書店8階の山岳コーナーが定例会合の場所になっている失礼な団体なのですが、そこで決まらなかった場合は延長戦で新宿・グルメ・ナイト・クルージングへ。体調に不安のある(でも食欲はある)僕の「肉か鍋で」というリクエストで「もつ鍋」を食す店へ。「山登り」「バック・パッキング」「キャンプ」「焚き火」……ちょっと欲張り過ぎなんじゃないの?などの各種建設的なミーチングは23時くらいまで続く。確かに「山登り」と「焚き火」を兼ね合わせた結果として「さつまいも」をごっそり背負って山に登る、とかはちょっと意味が分からない。「フィールド・ライフ」に影響され過ぎかもしれない。考えなければいけないことは沢山ある。


・それにしたってもう本当に夜は一層寒くなる。中央線で立川を越えるとひと駅ごとに1℃気温が下がる説を提唱しよう。ぱっと見北欧風の(とりあえず言ってみただけ)作業用テーブルにて工作中の深夜。フリースのひざかけ&ホット梅酒&薪拾いのためのバック・グラウンド・ミュージックが相棒。