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  映像研究

革命を観る

 
・26日。マンデー・アフター・スクール。週の始まりの放課後の過ごし方は、各方面で話題?の映画『チェ 28歳の革命』をバルト9にて鑑賞する。ちょうど「文化系トークラジオLife」でも特別番組が組まれていて、そのpodcastを今朝まで出勤中にぽつぽつと聴いてるうちに、すっかり気になってしまったのでした。それにしたって普段「洋画」を、とくに「戦争映画」のようなジャンルものを全く観ることのない、あるいはどのようなストリート・ファッションに寛容であっても、自分では「ゲバラTシャツ」やその類いのものを、購入/着用することが、何となく気恥ずかしいような自分としては、あまりこの映画に積極的に興味を持つ理由もないはずなのだけれども、しかし今、この「2009年」と考えてみたときに、「革命」というような単語が、何となく数年前とはどこか違ったニュアンスを持って聞こえるような気がする今日この頃(これは気のせいなのでしょうか?)、例えば『蟹工船』のような作品に関しては、どう考えても全然観に行く気がしないけれども、一方この『チェ(以下略)』に関しては、その作品が「革命」の成功と失敗について、歴史から学ぼうという姿勢であるとするならば、確かに今観ることに意味がある映画なのかもしれないと、そのように思ったりもするのです。……そしてその感想としては、素直に格好良い映像で、迫力のある映像で、緊張感のあるあっという間の2時間ちょっと、見終わってみるとすっかりテンションが上がりっぱなし。ちなみにどれくらい楽しめたかというと、あくまでも個人的な感覚ですが、そして比較する必要も必然性もないのだけれども、単に「最近映画館で観た映画」ということで言えば(どれくらい映画館で映画を観ていないのかわかってしまうな)『実録・連合赤軍あさま山荘への道程』よりは、だいぶ楽しめたというかんじです。そして「28歳の革命」の続きは「39歳 別れの手紙」だそうで、そういえば28歳と39歳の狭間に生きる(わりとはじめの方の)自分としては、これはぜひとも観に行ってみようと思ったのでした。