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  映像研究

風邪をひいた週末、あるいは知恵熱的なもの

 
・膨大な現代美術の波にさらわれた結果、打ち上げられて風邪をひいていた。それはきっと知恵熱的なものだと思う。そのような状況に、葛根湯を用法用量を守って処方したり、解禁していなかった「今年初湯豆腐」を食してみたり、毛布二枚重ねでほくほくと読書してみたり、これもまぁ例の深刻な方の、インフル…的なもの、でないからこそこのような生活が送れるのであって、そう考えると普通の風邪なんて基本的にはどうってことない。どうってことない風邪を口実にして、ややのんびりと過ごす週末。それでも最低限業務には行くのです。


・土曜日は地元のフリーランス・不動産業(そんなものが成立するのかよくわからないけども/深く追求はしないことにしている)HRM君の30才のバースデー・パーティーが、何がどうしてそうなったのか新宿の某クラブにて開催される。チャージの金額の元を取るために、あるいは汗をかいてヴィールスを追い出すために、ひたすらハウス・ミュージックで踊る数時間。しかしそこは30才らしく22時にはパーティー終了。近くの中華料理店にて「焚き火ミーチングofミーチング」のミーチング。要は焚き火のための打ち合わせの詳細を決めるための集まり。まぁそれも口実だ。


・金曜日のアフター・スクールにジュンク堂にて「子どもと昔話」をフライング気味に購入。小沢健二うさぎ!』も十七話。「絵本の国のラッパーの友だち」のくだりに過去のポップ・ミュージックと今のアクティヴィティの繋がりを思う。また「人がある考えを持つこと」と「人がある行動を起こす」ことの関係と無関係について。「人」が「人々」になる状況の慎重な描写。あるいは「ブランドの多様化」とかっていうものとどうやって向き合っていくかというようなこと。それは自分にとっての問題でもある。