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  映像研究

叢から

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・自転車で駅まで向かうその道で叢に目がとまる。植物の眩しい緑、わずかな空間にもかかわらず複雑である様、生きている感じに惹かれて、立ち止まり、その方向に向けて一枚写真を写す。

 

・昼に家で、YAMAPというサーヴィスをつくっている春山さんという方が話している動画をいくつか視聴する。「山歩(さんぽ)」というアクティヴィティの提案を興味深く聴く。山を歩くこと、そのもっと手前にあるはずの、自分の身体を感じながら動かすことだけが不足している。それが不足している状態で、見ることなどないと思いながら。

 

・夜の業務で映像の歴史について話す時間がある。全体的にはあまり調子が上がらないな連休明けだしな、と思いながらも一応の説明はして授業を成立させる。ここにおいて自分の言葉にはブレがない。知識が少し定着していることを感じる。

 

・帰宅して家族と今夜はそれぞれ異なる夕食。ルーティンとしての『虎と翼』。「目標が達せられても想像していた状態とは違う」という一節、何気ないが人の生の宿命のように聴こえる。みんなで一緒にがんばって、しかし、気づけばそれぞれの場所で自分の仕事をしている。それは時に修行のようであり、戦いのようですら、あるだろうか。