・日曜日は一日業務。9:00から21:00近くまでちょうど12時間くらい職場で過ごしていた。教室をカメラ・オブスクラにするというワークショップ。自分と同僚たち企画している側が誰よりも楽しんでいたけれども、まだ寒い時期に打ち合わせした今年のカリキュラムの(裏)テーマは「感動させる」だったから、少しでもうっとりしたり不思議に思ったりしたら、その狙いが実現されたように思う。準備と共有と新しいことに踏み出してみることで現実がひらかれる。
・そういえば、自分がカメラ・オブスクラに魅せられて、卒業制作をつくったりして、20年ほどが過ぎた。偶然にも、今年は複数の場所で映像の原理について話をして、カメラ・オブスクラを話題にして、工作したり実演したりしている。何か一周したような感じもある。原理は自分の原点でもあった。
・複数の人たちで、ひとつの現象を起こし、観察して、驚き、感想を共有することも、いつでも予想を超える。それはほとんど幸福そのものと思う。たとえば桜が咲く様子を見て、あと何回見ることができるだろうかと思うように、あとどれだけ映像の幸福の中で時間を過ごすことができるだろうかと考えている。
・帰宅して夕食。すぐに意識を失いそうになる。失いかけた意識で明日を思う。腰痛をかばいながら工作していて、最中は興奮しているから、身の不自由を忘れていた。明日は可能な限り、椅子に座らず、ノートPCに触れず、スマートフォンを見ることも減らして、横になって本を読むことに挑戦してみたい。本を読み学びたいことがたくさんある。幸福の外に。