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  映像研究

咲いていないけど花見的な備忘録

 
・23日(日)は前日の開花宣言を受けての今シーズン初・花見。正午に新宿御苑に集合して山部員たちとのピクニック風の花見系ミーチング。靄がかった、しかし晴天のもと桜は、ほとんどが蕾、大半がほころびかけた蕾、しかしその中にあって三分咲き四分咲き程度の木の下には沢山の人。家族、カップル、チーム学生、素性の不明な団体、etc。そして我々はと言うと、紙袋には桶、桶いっぱいにサーモン、ではなくて「ちらし寿司」。伊勢丹で一番安いワイン。&チーズ。乾杯。しばし歓談。また、その様子はxactiで定点観測しています。


・とはいえ夕方からは業務だったので、アルコールも程々にしつつ、しかし業務とは言えこちらも一年間の総まとめ的イベントだったので宴だったのです。更に宴の後はチーム同僚と約半年ぶりのカラオケin歌舞伎町。90年代のあるある的名曲たちを思い思いの解釈でカバー。エンディングは「こねっと」の「YOU ARE THE ONE」。



・24日(月)は休日。午後から雨が上がるのを待って外出。新宿に到着して思い立ってテアトル新宿にて『実録・連合赤軍あさま山荘への道程』を鑑賞。それにしたって平日の決して天候も良くない中で(だからこそ?)ものすごい人だ。テアトル新宿で「座席は指定で通路側はもういっぱいです」なんていうことが今までにあったか?いや、ない、というくらいの混みように多くの人の「連合赤軍」への関心の高さがうかがえます、的な様子だ。「シニアでお願いします」というお客さんが多いことも特徴だ。


・自分としては「連合赤軍」系の情報に関しては、学生の頃に初めて読んでその後幾度か読み返してりもしている、大塚英志という人の『「彼女たち」の連合赤軍―サブカルチャーと戦後民主主義』という本がすべてで、(ちなみにそこから多大な影響を受けていたりもする/と思う/ので)エピソードとして、あるいは具体的なセリフとして、そこに照らし合わせて共通する部分に関しては「そうだそうだ」と思い、また特に書かれていなかった部分に関しては「そうかそうか」と思いながら、ある種の「現代日本史」として鑑賞したけれど、いずれにしたって190分という長さもあってなかなかハードな映画だ。あるいは「ドキュメント」と解釈しても(しかし「実録」ってすごいな)「大河系物語」と解釈しても、しかしそういうどれでもなく、そこからこぼれてしまうような無茶さは、とにかくすごい、とも言えるように思います。


・自分としては特に予備知識もないなりに何かのインタビューをちら見して、若松孝二という人が「『突撃せよ!!「あさま山荘」事件』という映画はあのエピソードを「警察側」から描いたものであって、この映画はそれに対して逆の側から描いたものだ」というようなことを言っていたような気がしたりだとか、あるいは主演?のARATAという人は何かのインタビューで「彼らのことをを美化するつもりはない、だけど…」というような、ある「今まであまり表現されていなかった別の解釈」を示唆するようなコメントをしていたように記憶している、というようなこともあって、予想としては、もう少し、何と言うか適当な言葉ではないと思うけれど「情状酌量」的なとでも言うか、社会の状況の中で、そういう最悪の結果に至る「必然性」みたいなものに焦点を合わせるかたちで表現されているのかと思っていた(しかし別にそれを期待していたとか、そういうわけではない、と思う)。


・のだけれど、しかしながら観終わった感想としては、全くそういったものではなくて、(映画そのものにではなく)エピソードに関しては当たり前のように「ドン引き」するような見せ方だし、そこに至る「道程」というようなものも、少なくとも、それが良いとか悪いとかではなく「共感すること」を求めるようなものでなかったと思う。そしてしかしそのような感想を持ったのはやっぱり、自分にそういう(社会への働きかけを通じた自己実現的な?)資質がないからなのか、むしろなくもないからこその「ドン引き」なのかに関して考えつつ、これ絶対買っちゃうな〜やだな〜と思っていたパンフレット的な書籍を「現代日本史の教科書だ、安い」と自分に言い聞かせて購入して階段を上ったならば、劇場外にはテレビクルーの取材だ(ちなみに前後の人はインタビューをお願いされていたのにさっぱりと断ったりしている中で、一方自分は物欲しそうな顔をしていたのに全くのスルーだ/しかしいざお願いされても特に話せることもないのだけれども/若い女性、あるいはシニアの人のコメントが特に欲しかったようだ)。いずれにしたってそれほどの話題作だと言うことです。


・なども含めて色々考えつつビックカメラEPSONのプリンタを買い、「やっぱり複合機だったかなー」などとも考えつつそれを引きずって歩いていたら駅構内で偶然Iくんに会ったものだから、連れ立って晩ご飯を食し、ほどほどな時間に帰宅。


若松孝二 実録・連合赤軍 あさま山荘への道程

若松孝二 実録・連合赤軍 あさま山荘への道程

EPSON PM-G860 カラリオプリンタ インクジェットプリンタ

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