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  映像研究

夏の終わりのマウンテン・ミーチング2009、の備忘録(2日目)

 
・2009年8月30日日曜日(涸沢〜穂高岳山荘〜奥穂高岳穂高岳山荘〜涸沢)


・4:30に起床。野菜たっぷりなビーフンが朝食。そういえば今日は下界では選挙だ。私たちは全員期日前投票をして山に来たのだった。


・アークテリクスの55Lのバックパックはテントにしまって、グレゴリーのデイバッグをアタックザックとして使用する。高校のホームルーム合宿(修学旅行)のために購入したときには、まさか10数年後にそれを背負って北アルプスに登るとは思っていなかった。それと同じように今回一緒に来ている誰ともそのようなことをするとは思っていなかったし、ましてやそのような別々の関係で知り合った人たちがチームを組んでいるなんてことは、もう本当に面白いことだと思う。そしてそのことを面白いと思えているうちは色々なことは多分大丈夫(?)だと思う。


・7時出発。涸沢から穂高岳山荘までは眼下に涸沢カールを見ながら登る。足だけでなく手も使う。手を使うと「歩く」というより「登る」というかんじになる。


・10時に穂高岳山荘着。腹ぺこすぎて山小屋の一杯のかけうどんを分け合って食す。山小屋の本棚もチェックする。ガストン・レビュファ的なもの。


・再び登り40分ほどで奥穂高岳登頂。健闘を称え合う。視界悪く360°ほぼ何も見えないが確かにここは日本で3番目に高い地点だ。見えないなりに時折晴れ間。


・時折の晴れ間に集合写真。山部『Mt.Tシャツ』を着た4人での撮影。ご年配の団体客に「私たちはモデルで、これは取材です」と言う。嘘であるが嘘ではない。


・一気に下山。下るごとに雲は晴れつつあったが最後まで奥穂高岳は雲の中だった。仕方がない、また来ればいいじゃないかと思う。


・雪渓を歩く。雪の上を歩くとまた別のスイッチが入る。雪から白い湯気が上がりつづけていた。これが雲になるのならば(曇るのも)仕方がない、と思う。


・夕食は豚汁とご飯。味噌に柚子胡椒を利かせるのが山部スタイル。豚汁の豚(ベーコン)を昨日食べてしまったことに気づいて会議。


・色々な調味料を使いつつ、肉に似た物を探してきょろきょろした5人は近くにいた山鳩をしばし凝視してしまった。ごめんな山鳩。


・夕食の後。山小屋から流れるエンヤをBGMに、これもまた山部恒例の「大貧民大会」。「せめて平民で」という発想が良くなかったという反省。


・19時半に就寝すべくそれぞれのテントへ(TMRさんは小屋へ)。夜中に目覚めるとざっと雨。朝までに止むように祈りながら眠る。