・昨日(金)は数日ぶりの業務。行きしな久々に駅前の「ささま書店」をのぞいたところ(店頭の105円コーナーだけだから本当に「のぞいた」というかんじだ)せっかくだから的購買欲をほどほどにアレしてくれる本が数冊。しかしいつもポシェットに入れているエコバック的なものを忘れてしまい帰りまでおとりおきをお願いする。ありがとうございます。その前の週に買ったものも含めて備忘録。
- 『ペンギン村に陽は落ちて』 高橋源一郎
- 『授業 俳句を読む、俳句を作る』 青木幹男
- 『ふだん着のイスタンブール案内』 細川直子
- 『帰ってきたオオカミ』 リック・バス
- 『反社会学講座』 パオロ・マッテァリーノ
- 『種をまく人』 ポール・フライシュマン
- 『高校生のための批評入門』
- 『物語批判序説』 蓮實重彦
- 『文学空間 特集…虚像・実像』
- 『酔っぱらい読本〈1〉 (1978年)』 吉行淳之介編
- 『詩の誕生 (1975年) (エナジー対話〈第1号〉)』 大岡信・谷川俊太郎
- 『偶然と必然―現代生物学の思想的問いかけ』 J・モノー
- 『ワーズワース詩集 (世界の詩 37)』 前川俊一訳
- 『嫌いなものは嫌い―メトロポリタン・ライフ入門』 フラン・レボウィッツ
- 『調書 (新潮・現代世界の文学)』 ル・クレジオ 豊崎光一訳
・2、3冊であれば「また今度縁があれば」ということも考えられたのだけど、ル・クレジオの『調書 (新潮・現代世界の文学)』なんていうものがあったのでそれは間違いなく「見つけたときに買っておくべきだ」と思ったのです。ちなみにこの小説は中平卓馬の『植物図鑑』の「やつは絹猿なんですよ」の引用でお馴染み(?)のあれだ。ぼくはこのくだりが(『写真図鑑』を読み込むという意味でも重要な箇所だし)気に入っていて一時期よく「やつはテーブルクロスなんですよ」とか「やつはファンタなんですよ」のような転用をしてみたけど、もちろんそのことは特に意味があったわけでもなかったわけでもない。しかしとりあえずは通して読んでみなければ、と思っていたのでこれは良い機会。古い本の質感も良い。
・その他、サイのマーク(?)の晶文社の本も装丁の雰囲気が良い。『嫌いなものは嫌い―メトロポリタン・ライフ入門』は少しパラパラしたかんじ、懐かしのオリーヴの小沢健二の連載を思わせる軽妙なウィットだかユーモアだかに富んだアイディア本で、これは寝る前に読むのがよさそうだ。あるいは『ペンギン村に陽は落ちて』はそれほど高い本ではないと思うけど、なにより状態が良いのがよかった。しかしかといって『詩の誕生 (1975年) (エナジー対話〈第1号〉)』は書き込みとドッグイアだらけだけれども、それもほどよく脱中心的な編集がなされているという解釈をしたならばそれはそれで良いし、『高校生のための批評入門』のような本が本当に「高校生に向けて」つくられていると思ったら大間違い、ではないにしても高校生くらいのレベルから「批評」に入門したいと思う今日このごろ、しかし春に向けて『授業 俳句を読む、俳句を作る』を読んだならば、今一番「俳句」「句会」に興味があるのが今の自分だ。来るべき季節を誰よりも変な方法で詠みたいのが今の自分。ついでに誰よりも敏感に今シーズンの花粉症ライフをスタートさせたのが今の自分だ。ituneは「エレファントカシマシ」を再生しつづけているのがたった今の自分だ。