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  映像研究

新しい

・新しい仕事をしているなと思う水曜日。準備をして話す仕事。何度か同じ仕事を繰り返す。芝居の公演のようでもある。前回時間通りに進行することができずこれが次回の課題と思っていたが、時間通りに進行できた今日は全然伝わっている感じが薄かった。時間通りの進行を意識した結果、平坦に読み上げてしまったのかもしれない。強調すべきポイントと自分の実感がシンクロしないままに進めてしまったと反省する。総合的に50点の感触。

 

・夕方に友人と待ち合わせて飲食する。途中で家族も合流した。JRと私鉄を乗り換える道の焼き鳥屋は平日にもかかわらず賑やかだった。授業についての相談をする。卒業した大学の専門はその後の思考や活動に影響しているといういつもの話題。看板に掛けられた語が己の地図の基点となり範囲を描くと言えるだろうか。あらためて自分が「デザイン」でも「アート」でもなく、または「メディア」でもない、「映像」というぼんやりした語が掲げられた寺子屋に通っていた、そのことを思う。

 

・人は何気なくあるいは偶然にその門をひらき、しかしときどきにその看板に掛けられた語を概念として問う。「映像とは何か」と真夜中にひとりつぶやいたり、友人が集う場で議論したりする。その途中で。