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  映像研究

カレンダー(23-24)

・休息の水曜日。名指すことの難しい疲労がある。労働が続き自分自身の仕事から離れた状態の心身の疲労は「何事かに遅れている」という考えを生み出し、次第に「(何事とも言えない漠然とした)遅れている」という考えに凝固し、そして「間に合わない」という地点に行き着く。そのことを知っているから、そうした考えの道筋を逸らす必要がある。

 

・カレンダーを書くことはその有効な一つの方法だということを、3年ほどの間に知った。というか自分が実践したから、経験に基づく信頼できる方法になった。A4サイズのコピー用紙に一ヶ月のカレンダーを書き、既に決まっている業務の予定を書き入れる。そうすると、自分が自分の仕事のために活動できる時間の大きさがつかめる。手帳術的な普通の話になっている。

 

・2023年の11月と12月、そして、2024年の1月と2月のカレンダー4枚を書いてデスクの横の壁に留める。これから進む年内と年始の2ヶ月、合計4ヶ月をはかる。はかりながらその時間を想像もする。寒くなって暖かくなる。昼が短くなり次第に長くなる。身体が縮こまり伸びはじめる。枯れて芽吹く。一旦死んだようになりそして動きはじめる季節に、自分の準備を進めるべくはかる。空を見ることの大切を思う。

 

・ニュースを見る。ニュースを見る義務。義務?その必要を感じて見る。考えて、ではなく、感じて。

 

・夜は友人のアトリエで開催されている展示へ。設営の段階で少し話を聞いていたから、このような場としてひらかれていることを嬉しいと感じる。日本酒をいただきながら話をする。そういえば『あてなよる』の空間のようだ。11時にはおやすみなさいと伝えて帰宅する。暖かくして眠る日々の訓練。