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  映像研究

別の場所 1/3

・2023年夏の終わりの小さな旅行。去年に続き山梨のキャンプ場のコテージに友人たちと2泊する。大人5人と友人たちの子3人で束の間生活を共にすれば全然別のことを考えられる。振り返って。

 

・普段一人でいる時間のほとんどすべては、次に友人たちに会ったときに、何をどのように話そうかと考えていて、時にその会話を練習するようでさえあるから、再会した直後には思わず用意してきた事柄を再生する。けれどもその応答は必ず想像を超えているし、別の事柄を聴きながら、自分もまた別の話をしている。こんなことを話すはずじゃなかったのだけれども、と思いながら旅行を振り返る。

 

・食べるものや飲むものも同様に、準備もして、さっと出すことをしたい。けれども想像は必ず裏切られる。そのさまを通して、会っていなかった時間を感じるようでもある。言葉にしても良いし、言葉にしなくても良い。子どもが近くにいる状況も自分にとっては新鮮。

 

・ワインを次々開けながら食べたいものだけを食べて話をする遊びもできた。大きな声で話したければ大きな声で話をすることで、話をする動きがリセットされるように感じた。普段意識せずとも、話をすることが技術のようになっていることが分かる。それは思い返して分かること。本当に興味があるから聴いている。

 

スマートフォンを放って写真を写すことも忘れていた。午前1:00に写っていた像が微かに記憶と繋がっている。

 

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