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  映像研究

・書いておく記録。朝のラジオは「二月も今日で折り返し」と言う。言われて気がついた。確かに28日に対する14日はちょうど半分。28日である二月を思うたびに、正方形の折り紙の角を合わせて指先で折り目を付けるイメージをする。二月は逃げる、と言う。二月は溶ける、あるいは、二月は消える、とも思う。二月は溶けて消えて、地とひとつになるのか。

 

・肉を食べたい日々が続いている。普段比較的魚を多く食べ、あるいは野菜や乳製品を食べ、ビールあるいは白いワインを定番の酒類としていたが、二月に入り、自分の審査と業務の山場を越えて以降、肉と赤いワインを求めている。からだが求めることには何か理由があるに違いない。理由を説明の形で取り出すことは難しいけれども、その欲を適度に意識しながら適度にその欲に導かれることで、自分が適切に変わっていくのではないか。このように、人が論理らしきものを生み出すのは、自分を正当化するためであると思う。

 

・夕方の業務までかなりの時間があり、この時期はとにかくインプットをしたいが、しかし映画も展覧会もその時間にはまる予定が見つからず焦る、という贅沢な午前。だから在宅業務に充てて、傍らで諸々検索。昼を食べて、久しぶりにGW690Ⅲを手にして出掛ける。フィルムをラボに出すべく、カメラに残ったフィルム5枚を写す。駅までの道を1時間かけて歩く自由。見ることを通して、写真を撮る行為を何度も思い出している。

 

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・フィルムを現像に出して夕方から夜まで業務。今日で2022年度のカリキュラムがすべて終わった。

 

・小さな牛肉を買う。家族が2月14日ということを口実に赤いワインを買ってくれていて感謝。引き続き日本のワインについての自由研究(共同研究)を進めたい。ドメーヌ・ショオ「励ましてくれてありがとう2021」というワイン。説明には「いつもの青臭い湿っぽい土のニュアンスにうすーく果実がのっています」とあり、そんな詩的な表現の飲み物を頂ける贅沢を感じる。面白く美味しい。味を学んでいる。牛肉だけでなくタレ的な鶏肉と一緒に食べるとさらに美味しい。

 

・食後にチョコテリーヌ。さらに薄手の靴下とタオルハンカチまで頂く。感謝しつつ意識を失う。