&

  映像研究

折り返す

・202208061916。帰宅する京王線で書いても良い。今日は(も)基本的に休日。休日だが職場に行く。だからこそ休日と自分に唱える。8月上旬のこの時期は自分にとって、夏の中心、真空のようにイメージされる。人と会わない。一人で図書館に行くことが多い。

 

・午前は自宅のデスクで作業。11:00まで。その後職場へ移動。12:00から13:00まで準備のために出勤。移動の途中で昼食。大学図書館へ。論文のために必要な図書を探していると17:00までが消えた。昨日までに書いた箇所を整えて今日の作業を閉じる。

 

・その後新宿に戻り夕方の伊勢丹メンズ館を8FからB1Fまで見る。見るのみ。自分の誕生日を口実に何か特別な品物を購入することを考えたが、勝手に上げたハードルを超えてくる物が無かった。ワイン、ハンドクリーム、ソックスなど手にする。

 

・品物を見ている間に友人からメールが届く。一週間前に送ったメールの返信。毎年送っている誕生日のメール。今年は返信が早い。半年後くらいに返信が送られてくることもあるから。

 

・帰宅する京王線に乗る人を見る。例外なくマスクをしている光景が変わらずにある。シートに深く沈んで眠りに落ちる人を眺めながら、ふとこの夏を折り返したと感じた。あるいは膨らみ続ける風船がある限界に到達したイメージ。口を縛る。

 

・ひとつのピークが落ち着いて、また別の季節になる。予報される天候はあり、予定されているスケジュールはある。しかしそうしたこととは別に、未知の時間がある。