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  映像研究

d.o.b.(2022)

・202208071959。帰宅して汗を流してソファに座りラジオ番組を待ちながら書いても良い。数年前から誕生日の出来事をできる限り詳細に書いてみている。たとえば正月と同様に誕生日を定点観測することで、何かの変化や傾向が浮かび上がってくるかもしれない。そして毎年気がつく今日は暦の上では立秋

 

・タイムラインの中に「季節の変化を感じる」という発言がいくつか見られて、自分もまた特に昨日からそのように感じている。光と空気の質が少し変わったように思える。思った上であえてその変化に気づかないふりをする自由もある。言葉にしない限りはまだ夏が夏のまま持続するのかもしれない。

 

・午前中は家で少し作業。いま書いている部分を閉じるべく引き続き書く。途中で友人からギフトが郵送される。数ヶ月前に蜂蜜を贈った返礼にチョコレートをいただく。感謝。感謝しつつ外出。まずは職場へ。

 

・明日から2週間の夏の業務後半戦に向けた準備のためにタイムカードを押す。誰もいない教室で一時間半、机と床を磨く。業務を長く続けた結果、授業の準備として机をメラミンスポンジで擦り床を雑巾掛けすることが必要だと思うようになり、必要だと思ったならば磨くよりほかない。さっと一瞬で終わるつもりで冷房をつけずに運動し続けたために、バケツの水をかぶったような状態になり熱中症の気配。慌てて水分。汗が乾いて寒い。プリントのコピー。名簿の確認。ややあって退勤。

 

・新宿に出て眼鏡を購入する家族と合流。自分の業務は曜日で固定されているから、誕生日を丸々家族と過ごすのは7年ぶりになるのかもしれない。昼食は自分の希望で(誕生日を口実に積極的に希望を言う)クワアイナのハンバーガー。青山まで出ようとするが、先の予定を考慮するとタイミングが合わず、新宿のルミネエスト店へ。思い描いていたアボカドとチーズのハンバーガーを食べながら、そういえば自分は今90年近く前にハワイを写した写真を分析していることを思い出す。意識の底にハワイが潜在していることによって、クワアイナが浮かんだのかもしれない。

 

・その後ワタリウム美術館鈴木大拙に関連した展示へ。春に金沢で鈴木大拙館に行ったこともあり、20世紀前半の日本思想を学びたいこともあり、誕生日には現代的な美術よりももう少し別の種類の展示を見たかったこともある。職場の方に教えてもらって、通りの向かいのギャラリー、ユーカリオも鑑賞。

 

・表参道から原宿まで散歩する。本当に、微妙に、少しだけ、涼しい風を受けながら夏の夕方に歩く自由がある。新潟のアンテナショップ、表参道ヒルズのワインショップで一杯だけ。すれ違う人を見るだけでも、ファッションスナップを撮られる人を見るだけでも、楽しいと感じる。明治神宮前〜下北沢〜明大前〜住まいの方面へ乗り換えて帰宅。19:30。

 

・帰宅してラジオを聴きながら少しの宴。家族からはギフトにスニーカーをいただいて感謝。これからオンラインでミーティング。明日以降に備えてドリンクは麦茶。