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  映像研究

突然の夏

・後から書いておく記録。爆発のような暑さが突然来た。その中にいる。暑さや眩しさが珍しく突然の出来事を楽しんでいる。同時にこういう年は、急に梅雨に戻り長引いたりあるいは梅雨明けが驚くほど早くても8月には秋の長雨のような気候が続いたりするのではなかったか。今から夏の中心と夏の後半のことを考えている。はじまったばかりの夏の前で。

 

・業務で八王子の奥まった地域へ出張だった。いま住んでいる地域も緑が目立つが八王子の西の方へ来るとまた別の風景が開ける。光と植物の力が凄まじく圧倒されるように思う。今から十数年前に高尾に住んでいた頃の感じ、そして高尾に住むことを決めた時の感じを覚えている。覚えている、は適切ではないかもしれない。身体のどこかで感じ続けている。それは幻想的でもあった。言葉にもし難く写真にも映っていないから、その「感じ」は自分が何度もそれを語り直すことでしか持っておくことができない。高尾は正しく山の裾野のフェードイン/アウトの地点でもある。

 

・出張は準備の甲斐あり無事に終わり異様な開放感。まだ明るかったからセールの気分を味わうべく郊外のアウトレットへ。家族も合流する。しかしアウトレットはいつでもほどほどにセールだった。ノースフェイスに行きアイスブレーカー製品を探す。DISCO TO GOの頃の小沢健二を思い出すボーダー柄のメリノウールのTシャツを購入した。その後焼鳥屋で軽く一杯。帰宅して二次会。『新日本風土記』の野毛の回を視聴しながら就寝する。これは夏の土曜日。

 

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