&

  映像研究

22℃(地表はまだ温められていない)

・202102222249。リビングで少し明日の業務の準備をするためにノートPCを開いたついでに。今日が他の一日ではなく今日という日であったことを記しておく。気温は昨日よりも更に上がって22℃。朝のラジオの天気予報は「昼間は初夏のような陽気です」と言っていたけれども、さすがに初夏ではない。日差しは強く大気は暖かいのかもしれない。しかしまだ物体も身体も解け始めたばかりという感じがする。昼の間に温められることが繰り返されることで少しずつあらゆるものが動物の体温に近づく。

 

・今朝は比較的リアルなぼんやり系悪夢で目覚める。新宿で深夜友人と連絡が取れないままに一人で廃墟のようなビジネスホテルに宿泊しなければならなかった。「え?5000円?高い!」という悪夢。そして夢が初めて「日常的にマスクをする世界」だった。夢が現実に追いつくまで約一年かかったのか。あるいは、既にそのような夢を見ていても、覚えていないだけだろうか。

 

・今日は父親の命日だったから母親から墓参りの写真が送られてくる。iPhoneで撮影された墓石と花。「その時間」を気にしながら午前を過ごしていたが午後になったらすっかり忘れて気がついたらもう過ぎていた。それは健全なことだろうか。「その時間」は「午後2時22分」ということになっている。医学的に(?)正確な時刻はわからないが母親が気づいた時刻は確かに「午後2時22分」であり、覚えやすいし面白いからいいよね、ということでそうなった。小さな歴史はそのように作られる。葬儀の喪主の挨拶の中で「2月22日の午後2時22分に・・・」という箇所でちょっと笑いが起きないか、笑わないまでも和んだ感じにならないだろうかと期待するような話し方をしたが全然反応がなくて変な汗をかいた事などを思い出す。あれから7年が過ぎた。

 

・引き続き「光」と「色」について読書。研究の作業の本体は少し寝かしている。行けなかった土曜日のゼミナールの映像を後日視聴するなど。

 

・夕方に気分転換を兼ねて車で珈琲豆その他を購入するためドライブ。スプリングコートを羽織って出かける。数日家で作業しているとスーパーマーケットで色々買いすぎてしまう。

 

・夕食はおでん。今回は紀文。今回が今シーズンの最終回かもしれない。おでん。冷奴。ほうれん草のお浸し。ほたるいか酢味噌和え。つい日本酒を飲んでしまうのは『あてなよる』の影響だろうか。NHKオンデマンドでしか番組を見ないからBSの放送の仕組みがわからないのだが、月末にまたまとめて公開されるようなので今から既に楽しみで仕方がない。『あてなよる』という映像の全てが好ましいが、時に大原千鶴さんという人の感じが段々面白くなってしまい、ぜひミラクルひかるさんに物真似してもらいたいと思う。

 

・夕食を食べ終わりデザートにデコポンを家族と半分ずつ食べて、そうだと思って友人に手紙を書く。手で文字を書いて誰かに送る。そのことの特別さを思いながら夜が過ぎる。