・202004242204。速度について考える。意識の変化の速さ、ある意味での順応性のようなことについて考える。朝起きればコロナの状況を知る。家族と夜に顔を合わせた時もそれぞれの職場で何が変化したかあるいは変化しつつあるかについて報告する。このように日常に組み込まれた非日常の中で、日々移り変わるひとつの変化はひとつの出来事だとしてもそれが数日、数週、約二ヶ月ともなれば、その総体＝世界はまったく別の状況に移り変わっており、その速度自体が恐ろしく感じることがある。それはニュースで言われる、感染者の人数増のようなことだけではなく、むしろ自分のちょっとした振る舞いの変化や、ある行為が周囲でどのように捉えられるかという価値観の変化でもある。一例は約二ヶ月前の2月23日。職場のイベントで学生の一人にカジュアルなスピーチのようなことをお願いした際に「話すときだけマスク外してもらってよいかな？」とお願いしたこと。それは現在4/24においては「あり得ない（あってはならない／おかしな）」行為として裁かれさえするのではないか。あの2/23をひとつの点として考えている。いつかこの4/24の自分の言葉も、不思議な発言として、未来の誰かが読むこともあるのか。その「不思議」はどのような意味か。想像は難しい。しかし今日また一つ新たな段階に移ったように思う。「この生活がまだしばらくは続く」という空気のようなものを強く感じた記録。
・こうした日々において、何らかの希望を見たい。それは「楽しい」と思えるシチュエーションのために小さな準備ができるということだろうか。明日新車に乗り換える予定になっている。現車に感謝しつつ孤独なドライブで東に向かい新しい車に乗って帰ってくる予定。新しい車が希望の象徴のように感じられる。『おぎやはぎの愛車遍歴』の見過ぎだろうか。自分はそれを、再び山の方へ向かう、はじまりの出来事だと考えている。焚き火やキャンプといったアウトドアアクティヴィティはそれ自体はいかに優雅な道楽であるにせよ、自分はどこかで今も『優雅な生活が最高の復讐である』という言葉を手放すことができない。「復讐」などという言葉を易々と使うべきでないと思いながらも、自分がそう簡単に他者と共有できない／共有すべきではない／共有したくないと考える心理は、このワンフレーズに凝縮されている。「清貧」でなく「誠実」でなく、しかし、退廃的なニュアンスのようなこととは必ずしもイコールではない。吉田健一「戦争に反対する唯一の手段は・・・」にも惹かれるところはあるが「美しさ」とも異なる「優雅さ」について、それを具体的に思い描けば焚き火を囲む人々が想像される。
・今日の記録。朝から異様に慌ただしかったが自分のスケジュールの失策に依る。起床して『まいにちフランス語』。シャワーのち珈琲豆が品薄のため味噌汁の残りを飲み車で出かける。月末かつ週末なので朝から銀行へ。新車のための大金を引き出す。給料を別の口座に移す。その後ゆうちょ銀行へ行くが10:00開店と知らずやむを得ず駅前のパン屋でパンと珈琲を買い花壇に座り朝食。久しぶりにパン屋へ行きリアル店舗での買い物（品を選びレジでお金を払って商品を手にすること）が下手になっているように感じた。ゆうちょ銀行で「ゆうちょダイレクト」のための手続き。車で移動。GSで2000円分。稲田堤の喫茶店Sで珈琲豆。シャトレーゼで法事のための菓子折を選び配送手続き。ゴールデンウィーク明けに届くように日持ちのするお菓子を選ぶ。スーパーで「3日分」と思いながら買い物。急いで帰宅するとクール便でカレーが届いた不在票あり10分前。電話して再配達をお願いする。並行して中古車販売店より不在着信。折り返して明日の詳細を聞く。保険のことが必要だったと気づき実家にTEL。すぐに保険屋さんに連絡して15:00～16:00の間に電話貰えるようにと伝える。冷凍うどんを茹でる。洗濯物を干す。冷凍うどんを食べている間にカレーが届き、冷凍うどんを引き抜いた冷凍庫にカレーを詰める。詰められたカレーを見つめ高円寺に念を送る。13:00からチャットワークに書き込みつつ14:00からのzoom授業の準備としての添削。授業はどこで行っても一瞬で時間が消える。15:30に代替授業終了。保険屋さんからTEL着信あり。急いで掛け直し説明を受ける。必要事項を聞き中古車販売店にTEL。車検証のFAXを保険屋さんに送っていただく。直後保険屋さんから見積もりTEL。いわゆる神のような対応をしていただき感謝しかない。17:00からzoom会議。わいわい言いながら明るい未来を模索する系の会議。19:30終了。業務メール。20:00に今日の業務終了。家族にメールで確認してからカレーを温める。教えてもらった方法でバスマティ米を炊く。どんなものかと思っていた『Staying TOKYO by Rhizomatiks』を流しながら夕食。片付けて今。少し自分の作業をして就寝する。
