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  映像研究

秋の次には冬・枕元には偶然の本

 
・引っ越していった友だちが返せなかった図書館の本を預かったのだから、せっかくだからと寝る前にぱらぱらしたりしている。パンを作る本、イタリア料理の本、モロッコ料理の本、パリとモロッコのインテリアの本、などなど。自分では借りなっただろう本を読むことは面白い。面白いけれども「寝る前」という時間の概念をそもそも持たなかった自分としては、なかなか読み進められない。開いて数ページ「ニョッキ…」とか「タジン鍋…」とか思いながら寝ている。早めに返そう。


・月曜日は三鷹台の事務所にてフェスティヴァルのウェブ・サイトの更新作業。色々なアイディアを詰め込んだフェスティヴァルのウェブ・サイトに相応しい、色々なアイディアを詰め込んだウェブ・サイトになれば良いと思う。言葉とイメージについての実験は続く。あるいはそれは多くの、直接知っている人や、直接は知らない人が目にするという意味では実験というか実践だ。そしてそれは直接知っている人や、直接は知らない人が広く目にするという意味では広告でもあるかもしれない。


・広告のような場で、ふと言葉を選ぶときに、ふと言葉を繋げるときに、手紙を書くような感覚を思いだす。誰かに手紙を書くような言葉、メールを打つような言葉、スピーチするような言葉、わいわいお酒を飲んでいるときにぽろっと出るような言葉、言葉自体とそのニュアンス。記した言葉は残るけれども、それが話すように読まれたならば、その時々の理解は聞く時のように消え去っていくようにも思えるのだから、それは好ましいようにも思う。夜は某小金井のカレー店にてMTG(はほんどせずに)を兼ねた歓談。25時帰宅。