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  映像研究

スピーチする秋・秋の感じ

 
・9月23日がやってきた。9月23日のことを6月末から考えて想像していた。同僚でもある後輩の結婚式へ出席。恩師かつ元上司という謎の枠で「スピーチ」なるものを話さなければいけないような秋の良き日。某「旧○○公爵邸」という自分のような者にはほとんど恐らくこの先お邪魔することの無いであろうロケーションも素晴らしい。久しぶりの友人知人と沢山会えた。スピーチは何とか終了。終了した途端ビールとシャンパンとワインを交互に飲む。夕方から晴れたならば「旧○○公爵邸」らしい芝生の庭にて主賓そっちのけでアーティスト写真のような何かを撮影していた我々は全員が未婚。しかし幸いなことに結婚式に出席すると大体良い。大体その人たちのことがより一層好きになって帰ってくる。それはまるで物凄いスペクタクルだ。しかし本当に素晴らしかった瞬間は、言葉にはならない。する必要もない。つぶやく必要もなければ、顔写真にタグをつけたりしなくても良い(写真を見るのは好き)。そしてまたそれはきっと日々の生活の中でもそうなのだと思う。台風が去って倒れた木の様子や、その倒れた木によって崩れたブロック塀を覚えている。台風が去った秋の感じを覚えている。きっとこの先寒くなるのであろう、でもそれが今年は少し楽しみでもあるような気持ちを覚えている。記さないことは覚えている。