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  映像研究

台風を待つ土曜日

・後から書いておく日記。休日だった。土曜日の休日は貴重。カレンダーの毎土曜日には機械的に「論文作業」と記入されているが実際に果たされるのは半分程度だろうか。元々今日は外出する予定もあったけれども、台風が近づく予報も出ていたから、ともかく丸一日作業とする。机に向かう。

 

・夕方にひと段落。Wordのデータが10,000字を超えた。

 

・うやむやになった台風の様子を見つつ夕方遅めに近くの街・聖蹟桜ヶ丘へ買い物へ行く。知人へのギフトを探すのが主な目的。「結婚10年」には何を送るべきだろうか。と10年前の結婚式に出席した日の日記を辿ってみる。辿ってその記述を読む。知っている、と思う。確かにその場に自分はいた。しかしディテールは記憶に残っていない。写真は探せばあるだろう。いずれにせよ、このようにして10年は一瞬で消えたのだ。いまそれぞれの現場で活躍している人たちも含め、多くの知人友人があの場に集まっていたことを、懐かしく且つ眩しく感じる。

 

 

・本を買えば本が届く。展示や映画など見に行く機会が圧倒的に減ってしまった何かを本の購入で代替しようとしている(言い訳)。アニエス・ヴァルダについての本を買ってみたのは、少し前にドキュメンタリーを見たことや、先の結婚式にも出席していた友人にいつか教えて貰ったことにも拠る。可能ならばいつか映画館で見たいがそれほど都合よく見られることがないことも知っている。Blu-rayの導入が一瞬浮かぶ。備忘録として。

 

 

・夜には山部・オンラインミーティング。最近考えていた色々なことを一方的に話してしまった。『ドライブ・マイ・カー』の感想なども。どこかの何かの話の流れで、仕事することと、その仕事をする上での、自分の延長として感じる範囲(フィールド、場所)の話をした。たとえば自分であれば「教室」という場を適切な状態に保っておくことは、自分の身体を管理することと通じる。通じるようになってしまった、というような話。そしてまさにフィールド=地面=土を、自分の仕事の場としている人はどのように考えているんだろう?ということがずっと気になっていた。少し聞けてよかった。いつかインタビューして映像に残したい。

 

・4時間くらい話していて、少しずつ飲もう、と思って買ったばかりのオレンジワインの瓶を空にしてしまっていた。反省しつつ就寝。