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  映像研究

文化祭の前日のような

 
・11月26日の金曜日。いよいよ明日に迫ったフェスティヴァルの準備も今度こそ本当に本当の佳境。気持ちはまるで文化祭の前日、というかこれは確かに自分たちにとっての「文化的な祭り」なのだから、そのような気持ちであることは間違っていないのだと思う。いろいろと準備したいことはあったのだけれども、きっとその半分もできていない。でもそれでも良いのだと思う。「祭り」はそれが自分たちの共同体にとっての祭りであるならば「人に見せる」ことよりも自分自身が何かを知ることの方が大切だ。たぶんそこにはそのときの自分たちのあり方や、その間にある関係がそのまま表れるのだろう。とはいえちゃんと準備すべきこともあるのですけれども。



・昼過ぎに某小金井のカレー店にてランチを食しつつ最後の確認。心強いアイディアの数々と「フェスの品格」という新書のタイトルになりそうな、非常にありがたいお言葉を頂く。そしてギターの伴奏に合わせて歌唱の練習。しかし歌唱のテンションが上がってくるとともにだんだん自分が何をしているのかわからなくなってきた。強いていうならばやっぱりこれは「お楽しみ会」なのだと思う。だから今はお楽しむための準備をしよう。



・それで夕方にはSMDくんとM姫さんと合流して八王子方面に向かいつつ、必要な飲みものを購入する。全員のこれまでのあらゆるアウトドア・アクティヴィティの経験を活かして、人参やジャガイモを買う。「必要なもの」を「必要なだけ」購入することの難しさとおもしろさよ。そして「適切な準備すること」と「人をもてなすこと」の微妙なラインを間違えないようにしたいと思う。今回は誰ひとり「もてなす」つもりなんてないのだという再確認。ウェブ・サイトに「お待ちしています」とか「ぜひ来て下さい」なんて書いてもいないのだ。来たい人が勝手に来る。その理念だけがぶれなければ大丈夫だと思う。



・「カインズ・ホーム」という現代美術館的な空間で薪など購入したのち「COOP」二店舗を回って、野菜など購入。極端な話(というほど極端でもない)野菜ひとつひとつの来歴がわかるようなキャンプ、というのもそれはそれで理想的であったものの、それは実現しなかった。実現しなかったことは次の目標にしよう。「食べ物の来歴が明確なフェスティヴァル」を希望。そうして山部部長宅に帰ってきたならば、最終確認の最終版。しかしうっかりと鍋焼きうどんを食べながら「忘年会」のスケジューリング。23時前解散。そうして引きつづき準備する今。