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  映像研究

照明器具を組み立てる、そして、しおりを印刷する。

 
・実家の西東京(北西部)にて起床する朝。朝食を食べながら新聞ではなくて定期購読されている『ku:nel』『天然生活』など読む。しかしそれを読んでいる場所は全然「ていねいな実家」ではないというリアリティ。食べ終わったならば実家から車で少し行ったところにある、ホーム・センター「DOIT」へ。いよいよカウント・ダウンは始まっている私たちみんなのフェスティヴァルのための、今日は照明器具を探しにやってきた。「照明器具」と言ってはみたものの、実際のところそれは「電球」と「ソケット」と「コード」と「コンセント」だ。それらを数個ずつ購入して家に帰り、繋げる。電球が灯ったので作業終了。あらゆるディテールが、可能なかぎり単純な機構であって欲しい。そして自分たちの誰かが手を加えたものであって欲しい。そして安価であって欲しい。本当ならば誰かの家にあらかじめあった物だったらよかったのだけれども、そうそう必要なすべての物が、家の中に転がっているということはない。そういうときにはどこかで何かを買う。近所の昔からある商店や、少し離れたところの街道沿いのホーム・センター、時にはアマゾン的なサーヴィスを使い、何かを買う。どのようなものであれ、アイディアを発想して、そのための準備をしているときには、そのように「物を購入すること」に対しても意識的になるのだった。



・それで昼からは実家のリヴィングにて「しおり製作」作業の追い込み。こういう作業をしているときにはいつも「もっと自分にユーモアがあったならなぁ」と思い知らされる。しかしそれでも手を動かそう。幸い集まった原稿(イラストレーション・四コマ漫画・金言etc.)はどれも素晴らしいので、こちらはなるべくそのグルーヴを損なわないようにしようと思う。こういう作業がうまくできるようになれば、もうすっかり大人になった自分ももう一度(違った意味での)「新聞係」になれるかもしれない。雑誌や書籍もよいけれども「新聞」特に「壁新聞」のようなものは良いなと思う。作業をはじめた当初のイメージは「小学校のとき担任の先生が作ったプリント」だったので、そこからは遠く離れてしまった印象だがそれもまぁ一興だ。作業が終わってそのまま晩ご飯。今日購入されてきた『暮しの手帖』も読む。フェルトのスリッパを作りたくなった。



・そして夜に国立へ。立派なプリンタをお持ちの山部ガールの家へデータを持って行く。「わら半紙」が無理でもせめて「コピー用紙」以外が良いなと買ってみた「おえかき帳(B4)」が微妙にB4ではなかったことによりややプリントアウト作業が難航。しかしほどなくして終了。感謝。労働で返礼しなければいけない。あるいはこんな時こそ地域通貨が必要だ。プリントされたての「しおり」の束を持ってまた別の家へ。SMDくんと最後に近い打ち合わせ。しかしもう基本的には準備することなんてないよね、という結論。だから後は自分が楽しむ準備をしなくてはいけない。「いけない」というか、したいのでする。25時帰宅。そしてこれから「活動報告用」の資料をまとめようと思う。山部サテライトSさんから当日来られなさそうという連絡。「USTREAM」というものはしないけれども、むしろ「スカイプ」というもので参加してくれたりしたら面白いのになぁというオファー。そんなのもありだ。このようにして持って行きたい物も、やってみたいことも、沢山ある。




・追記:27日の土曜日は年に一度の「無買日」(Buy Nothing Day)でもある、ということを思い出しました。「全く何も買ってはいけない日」とうことではなくて「本当に必要な物以外は買わない日」ということなので、食べものや飲みものを買って来る方が「みんなが楽しむために必要なくらい」は、どんなくらいだろうとか考えながら来てくれると良いなと思う。そしてまたフェスティヴァルでは「物々交換スペース」も予定しているので「お金を使わないで必要な物を手にする」ということについても、考えられればよいのではないかと思ったりもする。