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  映像研究

誕生日をまたぐ期間の簡単な備忘録

 
・8月6日はアフター・スクールに例えばデモへ向かう。新宿御苑から丸ノ内線霞ヶ関駅で下車。日比谷公園を抜けて有楽町駅から新橋駅方面へ歩いてみたならばデモ隊と合流。丸の内の風景に全体像が見えないデモ隊。並走して新橋駅に到着してみたならばそれは一番先頭のパートなのだった。それでそのSL広場にて待っていたならば次から次へと人が歩いてくる。その様子、デモを歩く、真剣だけれども楽しそうでもあるその様子を見ると、いつでも、安心するような、力をもらうような気持ちになる。山部数名とも合流して色々な人のスピーチやシカラムータの演奏や脱原発アイドル(?)の歌唱など聴きつつ、広場の広場らしさを感じながらビールが飲みたくなる。


・その後自分は先にその場を離れる。JR新橋駅のホームから見えるその広場の光景は新しい風景だ。JRと私鉄を乗り継いだならば幡ヶ谷。幡ヶ谷の面白そうなイベントスペース「FOREST LIMIT」で行われていた面白そうなイベントへ行ってみる。知人のパフォーマンスを鑑賞。そのパフォーマンスが非常に面白かった。面白かったことからまたフェスティヴァルの構想をめぐらせる。めぐらせつつ京王線を乗り継いで24時帰宅。



・8月7日はアフター・スクールに例えば「夏祭り」が開催される。「夏祭りを開催します」というメールが数日前に送られて来たのだから高尾T邸へ向かう。じゃがいもやとうもろこしや枝豆とかの茹でた野菜が次々に運ばれて来てビールを飲む夜。山部が大集合。夕立のような雨が止んだならば庭に出て夏の焚き火で焼きそばを作る(作ってもらう)。youtubeにて盆踊りらしいミュージックをDJしながら楽しすぎて眠りそうになったところで、ケーキとプレゼントを頂く。誕生日だ。ウクレレだ。大きな感謝とドラえもん音頭と適度なアルコールと非常な眠気で気絶しそうになりながらウクレレをチューニング。気づいたらウクレレを抱きながら朝。


・そうしてだけれども宴が宴らしくなりすぎる前には、いつものように/いつもとは違った色々な話をしたのだった。SMDくんとT夫妻は夕方から国立(谷保)の、どう考えても面白そうな「やぼろじ」というスペースの「夏のガーデンパーティー」というどう考えても完全に面白そうな集まりに行ってきたようで、その話を聞かせてもらいつつ、「コミュニティ・デザイン」について話をしたりもした。そしてまたその流れで10月末の私たちのフェスティヴァルについても話す。その10月末のフェスティヴァルのためのミーティングであるところの8月20日のまた別の「夏祭り」についての話をしたりもした。構想は膨らむ。話すことでより面白いことを構想する。



・8月8日はアフター・スクールに例えばジュンク堂に立ち寄る。本を読んでいたつもりが、気がつけば、あまり本を読んでいなかったこの数日だ。7階の人文系図書の棚から手に取った『at』の新しい号は6月の紀伊國屋のシンポジウムが収録されている物。そして「赤々舎」から出版されていた『ミルフイユ 03』も購入。パラパラした中で完全に意外にも高木正勝という人のインタビューが面白かった。今まであまり高木正勝という人に特に興味がなかったけれども、去年の東京都現代美術館の「トランスフォーメーション」で映像作品を観て以来どうしたわけかむしろ好きだ。


・帰ってきて冷たい麺と野菜の夕食。こっそりと洗濯もする今。タイムラインをイメージする時間の流れ。その中の移動。その移動の集積。思いついたアイディアのその感覚を覚えているための備忘録。業務に思考を鍛えられもする夏の備忘録。