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  映像研究

秋の山部・部活動。マウンテンでフォンデュ。鉱物と生命との境界。

 
・週間予報は大抵早まる。数日前まで「雨のち晴れ」であったならば、実際は日が昇る時間にはすっかり晴れているようなこともある。秋晴れ。勤労と天候に感謝しながら登りますは、奥多摩の北東部の「棒ノ折山」(あるいは棒ノ嶺)で、パーティーは今回初参加のキッズも含めて男女6人秋物語(うち男5人)。山部の活動「マウンテン・ミーチング」もこのようにして今回で、vol.23。続くものだ。



・そして今回のメイン・イヴェントは頂上でのチーズ・フォンデュによるランチ。テント泊の縦走のようなハードなアクティヴティでは、もちろんそのようなファニーなアトラクションは出来ないので、これは秋から冬にかけてだけの楽しみにしようと思う。めいめい美味しくて面白いパンを持ち寄って、あるいは野菜を茹でてきたならば、ワインで溶かしたチーズでフォンデュして食べる。あるいはまたチョコでフォンデュしたりしてもよい。飯盒がないならフォンデュを食べればいいじゃない。とは秋の山部活動の合い言葉。アルコールが苦手な方は分量を調整することをおススメします。しかしもしもそれで酔っぱらってしまったとしても、昼寝だってしたければすればよい。山の食事は本来自由なのです。



・散々遊んでお腹いっぱいになったところで、下りはじめたならば午後の光の中で色々なものが見えてくる。久しぶりに持ち出したリコーのカメラはいつものカメラとは違った視界を映す。落ち葉は落ちすぎていてあまり気にもならなかったけれども、すすきばかりの野原に風が吹く様子は面白かった。ちょっとの風では意外と波打たないのな、すすき。あるいはまた石や岩にきれいな模様となっている苔類や地衣類の方々。あの方々は生きていらっしゃるとのことですが、どうにも「生命」というかんじがしないのが不思議だ。ほとんと鉱物と一体化してそれでも「生きている」というならば「生命」とは何なのか(投げっぱなしQ)。そして棒ノ折山を南から北に歩けば、最後は沢を歩くことになる。防水のブーツで濡れるのを気にせずに、ざぶざぶ歩くのも気持ちがよい。水に濡れた落ち葉の感触も面白い。下山したならば湖。湖に出たらもうそこは山ではない。