・『焚き火大全』という本で紹介されていた山尾三省という人の「火を焚きなさい」という詩が載っている本をこのあいだ見つけて、しかししばらくそのままにしていて、そして焚き火をして全身煙に燻されて帰宅して、風呂など入り一息ついて布団に寝転んだ時間に読んでみた。それはひとりの人がひとりでじっと焚き火を見つめるような、その炎の先に色々な場所の色々なときの焚き火を想像しているような、静かでしかし楽しい詩だったので、先ほどまでのパーティーのパーティー的なところを少しだけ反省しながらも、でもそれはそれでまたひとつの火の焚き方なのだとも思う。火の前の時間はいつだってあっという間だ。