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  映像研究

越後妻有アートトリエンナーレに行ってきました。

 
北アルプスから帰ってきて一日の休みのあと新潟へ。『越後妻有アートトリエンナーレ』を観に行く。ETCを搭載した実家car(ジッカー)でTMさんとともに。



・2日間でなかなかに色々な作品を鑑賞する。3年前はお金がなかったのでパスも買えず作品ごとにその都度数百円を払って悲しい思いをしたのだけれど(*お金がかからない作品もあります)今回はフリーパス。宿泊も車中泊ではなくビジネス的なホテルで「大人になったなぁ」と思う。ミーハー的鑑賞者としてはUA人形浄瑠璃なんていうものも観たかったのだけれども、それには間に合わず。残念だ。



ジェームズ・タレルやボルタンスキーは前回も観て今回も観る。あと地味?にカールステン・ニコライも。しかしやっぱり廃校舎系はずるい。大体良い。個人的には特に『妻有の住民の様々な「質問する声」が聞こえてくるラジオが教室や屋上に幾つか展示してある作品』と『「学校での思い出」をカメラに向かって話した後廊下を走りさっていく映像が廊下に展示してある作品』が印象的だった。そしてあらためて自分は造形の美しさや圧倒的な存在感とかよりかは、ドキュメント(記録)にグッときてしまうのだなぁということを再確認した。しかし考えてみればそのような物体としての絵やオブジェと、記録としての映像や音声が(ある共通の了解の中では/当然のこととして)同じ「作品」として受け取られているというのも、なにか妙なことなのかもしれないなどと思ったりしないこともない。



・その他、大学で同級生のAさんが今回も参加していてそれも堂々としていて良かった。あと田島征三という絵本作家がひとつの校舎をまるまる使っていてそれも面白かった。



・2日目には風邪をひく。一瞬(こんなご時世なので)インフルエンザが頭をよぎり寒さ以外の何かで震えるが、展示作品の中に薬草をハーブティーとして飲ませてくれるお店?プロジェクト?があって、そこで「イカリソウ」という名前の葉のお茶を飲んだら相当に回復した(したような気がした)のだから、自分はきっと相当なプラシーボ的な体質であることを差し引いても、薬草凄いぜ、家でも栽培したいぜ(こんなご時世なので勘違いされかねないですけれども)と思いつつ無事帰路に着く。作品と木や空や石と廃校舎や廃屋に残された物とを同時に見る。そのようにしてあっという間の1泊2日。