&

  映像研究

夏の終わりのマウンテン・ミーチング2009、の備忘録(3日目)

 
・2009年8月31日月曜日(涸沢〜横尾〜上高地/徳沢/明神/河童橋〜沢渡〜松本I.C〜八王子I.C)


・朝起きると当然のように雨。気合いを入れてテントから飛び出して朝食の準備をしていると雨は止んだ。晴れはしないがきれいな山が見える。


・朝食は「さんまの蒲焼き茶漬け」。山小屋のラジオから選挙の結果が聞こえてくる。民主党が歴史的な勝利だという情報。あらためてここは山だ、と思う。


・基本的に「山でお土産は買わない」自分だけれども、畦地梅太郎の絵の手ぬぐいが面白すぎて購入。全員が「何それ?使徒?」っていうくらい妙な絵。


・7時に下り始める。「クダリーヌ/下り犬」ことTMRさんの軽快な足さばき(?)に先導されて男子部員もダッシュ。70分の行程を45分で到着。無茶苦茶だ。


・そのようなペースが続くはずもなく徐々にゆっくりと歩く。移動しながら、それも自分の足で歩きながら流れる山の時間は少し変だ。


・そして心肺系にそれほど負担がかからないからだろうか?不思議と下りは風景がダイレクトに感じられる。足下や遠くの山。木や石などが見える。


・10時前には徳沢に到着。上高地に戻ってきたならばそこは再びテーマパーク的世界。しかしもしもここがテーマパークならば「上高地」というアトラクションの中で「登山者」の格好をした私たちの方がむしろミッキー寄りの存在だという共通した意見。それを証明するかのように、スニーカーにショルダーバックの「ヴィーナス・フォートにでもドンキ・ホーテにでもどこにでもいるような所謂普通の老若男女の方々」は、私たちの60L級のバックパックゴアテックスのブーツや両手のストックを非常に興味深そうに見ていたような気がしないとは言いきれない的な状況だ。


・もちろん涸沢や奥穂高がテーマパークではない、と言いきれるわけではない。しかし上高地は「自然」について考えるには非常に明快なサンプルだ。


・その後観光地を少し散策して俗な気分を満喫すべく河童橋近くの「河童食堂」で昼食。案内所では入浴施設のリサーチ。ほどなくしてタクシーが到着。


・タクシーの運転手さんの怪談話を堪能しつつ、沢渡駐車場に帰還。その後リサーチした温泉施設は意外と「民家系」で、でもまぁそれも良し。


・中央道を疾走しながら次回の活動草案。夕焼けと虹のセッションにシャッターを切りまくる。TKD部長とSNP部員。暗くなる前に東京着。山が終わる。